まあくんは雨がすき / 笹村美穂子
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(以下、小鳥書房ウェブサイトより)
生まれてからいちどもお話ししたことがない男の子、まあくん。
お友だちはいないけれど、雨がふったとき、
いろいろな音がまあくんにお話ししてくれます。
だから、まあくんは雨の日がすきなのです。
4才のおたんじょう日の朝。
(雨止んじゃった……)
と、ちょっとかなしくなっちゃったまあくんに、お姉ちゃんが言いました。
「まあくん! 雨のないおたんじょう日ははじめてね。
今日はきっととくべつなおたんじょう日かもよ。
ふたりでどうぶつえんに行きましょっ!」
ーーそうして、まあくんとお姉ちゃん、
ふたりだけの、おとなには秘密の小さな冒険がはじまります。
ひとりのおばあちゃんがつむぐ、5つの家族の物語。
今までも、そして、これからも、大切な人への想いは続きます。
<収録作品>
●ひとつめ
まあくんは雨がすき
●ふたつめ
しきたりすずめ
●みっつめ
ひいおばあさんのタイムカプセル
●よっつめ
かばんのなかみなあに
●いつつめ
ほごねこのハナ
<作・絵>
笹村美穂子(ささむらみほこ)
1946年、東京都に生まれる。
1987年から2000年にかけて、自己流の水彩画個展を東京都国立市にて10回あまり開催する。
縁があり、ささやかな夢でもあった児童書を出版することになった。
二児の母。
「今年47才の息子は、重度の知的障害をもっています。
幼いとき、なにもない部屋のすみや暗い天井を見つめて、
楽しそうな声で笑っていることがありました。
この子だけに見えるものがあったのでしょうか。
私は、言葉のないこの子に誰かが楽しいプレゼントをしてくれたのかな、
と思っていたものでした」
発行:小鳥編集室
編集:落合加依子、千葉夏季(小鳥書房)
装丁:嶋田翔伍(烽火書房)
印刷:藤原印刷
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