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日常をうたう / 椋本湧也
¥1,650
〈以下、版元ウェブサイトより〉 戦時下の記憶をめぐる祖母へのインタビューと、 その録音を聴いた27名の同世代が綴った「8月15日」の日記集。 "日本では戦争を体験した世代が数を減らし、離れた土地では戦争が長期化するいま。戦争を体験していない私たちには何ができるだろう。94歳の祖母に話を聞くと、戦争が終わって最も嬉しかったのは「部屋の電灯が明るいこと」だったと教えてくれた。そしてこう思った。戦争とは日常を奪うものであり、なにげない日常こそが私たちを存在させてくれているのではないか、と。" (「はじめに」より) 〈ルール〉 1.戦争をめぐる祖母との会話を聴いてください。 2.その上で「8月15日」の日記を書いてください。 3.日記を朗読してください。 作:椋本湧也 装丁:古本実加 装画:三瓶玲奈 楽曲提供:秋吉敏子 〈書誌情報〉 サイズ:127✕177mm ページ数:168 ISBN:978-4-600-01343-1 初版部数:2000部 発行:2024年春
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絵本のなかへ帰る / 髙村志保
¥1,760
〈以下、版元ウェブサイトより〉 髙村さんは長野県茅野市にある書店「今井書店」の店主。 書店の創業者である父が読んでくれたたくさんの絵本。 髙村さんはその絵本の魅力を1冊1冊紹介しながら、 過ぎ去った昔に思いを馳せます。 初めて出会った絵本のこと。 子育てに苦しんだとき、息子に読んだ絵本のこと。 いまは亡き人と話し合った大切な絵本のこと。 この本を読むと、なにより絵本を読みたくなります。 「完全版」と銘打っていますのは、以前、1500部限定で、 弊社の別レーベル(岬書店)よりこの本を刊行したことがあるからです。 今回はそのオリジナルの『絵本のなかへ帰る』に ・さいごのゆうれい ・鈴狐騒動変化城 ・オイモはときどきいなくなる ・子どもに語るアジアの昔話 の4編を追加いたしました。 どれもすばらしいエッセイです。 【書誌情報】 定価 1600円 刊行日 2022年12月25日 ISBN 9784904816424
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生まれた時からアルデンテ / 平野紗季子
¥880
〈以下、版元ウェブサイトより〉 ありふれていない食の楽しさを叫ぶ すべての幸福は食から始まる。世界一のレストランの殺気に満ちた食事に、味に表情がある学食のカレー。平和なフルーツサンド界を脅かす圧倒的存在や、想像力を逞しくさせる嫌いな味。スーパーマーケットの目を引く陳列に、真剣勝負のメニューなど、愛と希望と欲に満ちた、ミレニアル世代の傑作味覚エッセイ。解説・三浦哲哉 【書誌情報】 ページ数 208ページ 判型・造本・装丁 文庫判 初版奥付日 2022年05月10日 ISBN 978-4-16-791882-8
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ごはんが楽しみ / 井田千秋
¥1,760
「さて、今日は何食べよう。」 ツナチェダーチーズ、たまごサンド、苺大福トースト――朝の訪れを彩るパンたち。近所で出会った「職人の店」のとびきりおいしいパスタ。熱々餃子をお酒で流し込む、最高の週末。特別なブランチは、クレープをテーブルいっぱいに並べて。きれいなお菓子缶に好きなおやつをぎっしり詰める。お気にいりのかわいいカップ。新しい生活に向けて、ダイニングテーブルを新調する――。 『家が好きな人』で愛される井田千秋が初のエッセイ漫画で描くのは、たくさんの「食べる楽しみ」。あたたかくて、生活の手ざわりを感じるおいしい雑談。さあ召し上がれ。 【書誌情報】 ページ数 128ページ 判型・造本・装丁 A5判 軽装 並製カバー装 初版奥付日 2024年10月10日 ISBN 978-4-16-391900-3 Cコード 0079
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風が生まれるところ / 勝山千帆
¥2,420
〈以下、版元ウェブサイトより〉 著者・勝山さんは真鶴育ち、湯河原在住の絵本作家です。 『風が生まれるところ』には、真鶴や湯河原、そして定期的に訪れた小笠原諸島の海や山の風景が描かれます。そして絵本作家でありながら、ヨガの講師でもある勝山さんの綴る、おだやかで心に寄り添う言葉たちが並びます。 読み終わるとヨガをした後のような、心の深呼吸ができる絵本です。 デザインは、真鶴出版が創業当初からお世話になっている髙田知香さん。 表紙は「ドイツ装」と呼ばれる、本の表紙に厚紙のチップボール紙を貼り付けた装丁にしました。まあるく真ん中に穴を開けて、千帆さんの絵が見えるようにしています。今回も東湘印版さんの全面的な協力により、一枚一枚手作業で仕上げています(初回220冊分は、私たちが仕上げました!)。 手に取ると、じんわりとあたたかい気持ちになります。 勝山さんの構想・制作開始からは実に18年(!)、真鶴出版としては制作に4年の歳月をかけて完成しました。長い時間がかかってしまいましたが、その分、その間につくった制作物から学んだことを、その都度反映させることができました。4年前の真鶴出版では決してつくれなかったものです。 まだまだ落ち着かない日々が続きそうですが、そんな日々に寄り添えるような一冊になったと思います。じっくりと、長く大切に届けていきます。 -----------『風が生まれるところ』詳細----------- 発売 2021年7月4日(日) 価格 2,420円(10%税込) サイズ A5サイズ ページ数 48ページ(4色) 発行所 真鶴出版 絵と言葉 勝山千帆 編集 川口瞬 デザイン 髙田知香 印刷 東湘印版株式会社 PUR製本 株式会社渋谷文泉閣 ドイツ装 東湘印版株式会社
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古本屋 タンポポのあけくれ / 片岡千歳
¥2,860
〈以下、版元ウェブサイトより〉 2023年10月20日に、片岡千歳さんの『古本屋 タンポポのあけくれ』 という本を刊行いたしました。 オリジナルの本は2004年の2月15日に刊行されておりますから、 約20年ぶりの復刊ということになります。 古本にかんする本を読んでいて、高知県の古書店主が残した この随筆集の存在を知り、けれど、『昔日の客』のときと同じく、 どこにも売っていなく、はじめは、高知県立文学館で読んだように 記憶しています。 最初に読んだときから、いいなあ、とずっと心に残っていました。 古本にたいする造詣が深くなくても、文学に詳しくなくても、 作者の本への真摯な思いを読んでいるだけで、こちらの心が洗われる、 そんな本でした。 「私は古本屋をしております。父が亡くなって姉も女学校を中退し、 私は高校へ進学できませんでした。卒業間近くなり、いよいよ進学は 無理と分かった時、私の前途は閉ざされたような気持ちでした。 そんな暗い思いでいた私に、先生はおっしゃいました。 ?お前は何のために高校へ行きたいのか? ?高校へ行かなくても勉強はできる。本を読みなさい。 岩波文庫の後ろのページに、世界の古典の目録が出ている。 あれを全部読んだら高校卒、いや大学卒にだって負けない? 先生は教えてくださいました。私は岩波文庫の目録全部は、 とても読めませんでしたけれど、岩波文庫を手にした時は、 目録まで読んで、古典と言われる本の名前を覚えました。 古本屋をやってこられたのは、先生にあの時教えて頂いた、 岩波文庫のおかげです。先生ありがとうございました」 こんな文章を読むとぼくもまた店で本を買い、 勉強をしたくなります。 著者が夫婦で経営した古本屋「タンポポ書店」はすでになく、 著者の片岡千歳さんも、夫の片岡幹雄さんも他界されています。 けれど、この本を読めば、いつでもなつかしい古書店を訪ね、 詩を愛するご夫婦に会うことができます。 貼り函入りの、シンプルで、丈夫な仕様です。 ぜひ書店でお手にとって、ご覧ください。 【書誌情報】 『古本屋 タンポポのあけくれ』 著者:片岡千歳 装丁;櫻井久(櫻井事務所) 装画(刺繍):すずきくみこ 価格:2600円+税 版型:四六判/仮フランス装 頁数:320頁 ISBN 978-4-904816-45-5 C0095
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冬の本 / 青山南ほか
¥1,870
冬に読んだ本や、冬になったら思い出す本。冬に出会った本や、冬のような本。冬と一冊の本をめぐる書き下ろしエッセイ集。 執筆者一覧 青山南、秋葉直哉、淺野卓夫、天野祐吉、安西水丸、いがらしみきお、池内紀、池内了、石川美南、井嶋ナギ、伊藤比呂美、伊藤礼、井上理津子、岩瀬成子、上原隆、宇田智子、内堀弘、大竹昭子、大竹聡、大谷能生、岡尾美代子、岡崎武志、荻原魚雷、角田光代、片岡義男、木内昇、北澤夏音、北沢街子、北村薫、北村知之、久住昌之、小林エリカ、越川道夫、小西康陽、近藤雄生、佐伯一麦、柴田元幸、杉江由次、杉田比呂美、鈴木慶一、鈴木卓爾、鈴木理策、曽我部恵一、高橋靖子、高山なおみ、田口史人、竹熊健太郎、武田花、田尻久子、田中美穂、丹治史彦、友部正人、直枝政広、長崎訓子、名久井直子、能町みね子、橋口幸子、蜂飼耳、服部文祥、浜田真理子、早川義夫、平田俊子、平松洋子、文月悠光、穂村弘、堀込高樹、堀部篤史、ホンマタカシ、前野健太、万城目学、又吉直樹、松浦寿輝、町田康、南博、森山裕之、安田謙一、柳下美恵、山崎ナオコーラ、山下賢二、山田太一、山本善行、吉澤美香、吉田篤弘、吉本由美 【書誌情報】 装丁 和田誠 定価 1700円 + 税 刊行日 2012年12月20日 ISBN 9784904816073 仕様 四六判変形 上製 200頁
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記憶を食む / 僕のマリ
¥1,760
〈以下、版元ウェブサイトより〉 思い出すことのかたわらにはいつも、食べものがあった。 大切な記憶も、ちょっとした記憶も、食むように紡いでいく。 気鋭の文筆家・僕のマリによるはじめての食エッセイ 発行:カンゼン 四六判 192ページ 定価 1,600円+税 ISBN978-4-86255-740-7
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26歳計画 / 椋本湧也
¥2,200
『26歳計画』 世界各地で暮らす26歳たちによる「26歳」をタイトルにしたエッセイ集。料理人から宇宙工学者、俳優から機動隊員まで、総勢48名の等身大の文章が掲載されています。 ーー 《「26歳」をタイトルにした文章を自由に書いてください。書き終えたら、あなたがいちばん魅力的だと思う26歳の知り合いにこの企画をつないでくださいー》 沢木耕太郎さんが乗合バスでユーラシア大陸横断の旅に出たのが26歳。高校生のときに『深夜特急』を読んでからというもの、「26歳」という年齢は自分にとって特別な響きを持ち続けてきました。 そしてやってきた26歳。奇しくも世界的なパンデミックが襲来し、渡航はおろか、家から出ることすらままならなくなってしまった。そんな「旅の適齢期」に、この世界の26歳たちは一体何を考えているのだろう。身体的な移動が制限される中で、この想いを言葉にのせて、彼らに会いに旅に出てみよう。そしてその出会いの足跡を一冊の旅行記にしてみよう。そう思い立ったのです。(「はじめに」より) ブックデザインはデザイナーの脇田あすかさんが担当しました。表紙はやわらかいグレーのざらりとした質感の紙に、きらりと光る美しい箔押し。さわやかな薄緑色の見返しに不思議な手ざわりの別丁…。たくさんのこだわりがつまった一冊です。 3刷に寄せて、沢木耕太郎さんが「26歳と旅」をテーマにした文章を寄稿してくださいました!巻末に収録しています。 ーー 作:椋本湧也 ブックデザイン:脇田あすか 印刷・製本:シナノ書籍印刷 W107×H174mm/ガンダレ製本/全212ページ ISBN : 978-4-600-01236-6 2,200円(税込)
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【サイン本】ここで唐揚げ弁当を食べないでください / 小原晩
¥1,760
SOLD OUT
*サイン本はお一人一冊まででお願いいたします。 二冊以上のご注文は自動的にキャンセルいたします。ご了承くださいませ。 累計1万部の私家版がついに商業出版! これは生きるのが下手くそなあなたへの応援歌。 気持ちが上向きになる生活エッセイ。 私家版の23篇にくわえ、新たに17篇のエッセイが綴られています。 すでに私家版をお持ちの方も、ぜひお手に取っていただきたい一冊です。 【著者紹介】 小原晩 ( オバラ バン ) 作家。1996年東京生まれ。2022年3月、自費出版にて初のエッセイ集となる『ここで唐揚げ弁当を食べないでください』を刊行。2023年9月初の商業出版となる『これが生活なのかしらん』を刊行。(2024年8月現在) 【書誌情報】 四六判 176ページ 2024年11月14日発売 価格 1,760円(税込) ISBN 978-4-408-53869-3
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ショートケーキは背中から / 平野紗季子
¥1,870
「きっと私は世界を理解したい。そのための手段が、食べものだったのだ。」 実家すぎる店からいつかは訪れたい名店まで、人より貪欲に食べ、言葉を探し続けた20年。 その末に見た〈食とは何か〉の(今のところの)結論がここにあり! 著者が自らに課した100本ノック=書き下ろし「ごはん100点ノート」を大収録。 (版元ウェブサイトより) 【書誌情報】 判型 四六判変型 頁数 192ページ ISBN 978-4-10-355761-6 定価 1,870円
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喫茶店の水 / qp
¥2,860
〈以下、版元ウェブサイトより〉 「⽔」から⾒える、喫茶店の世界。 いつまでも眺めていたい。ーー柴崎友香(小説家) 水溶性の幸福な時間が、この本には流れている。ーー幅允孝(ブックディレクター) 著者がこれまで撮り溜めた400店以上の喫茶店の水の写真から85枚を厳選し、類書のないフォトエッセイが誕生しました。 透明感あふれるコップに入った水と、水を通して見るどこか懐かしい喫茶店の光景。誰もが知る有名な純喫茶や、新世代の喫茶店、ふらりと立ち寄った旅先の喫茶店まで、さまざまな喫茶店の水の写真を掲載。すでに閉店している喫茶店もあり、撮影当時の時間に引き込まれることでしょう。独特の感性による、喫茶店と人生をめぐるエッセイ25編も収録。 【書誌情報】 定価:2,860 円(税込) 刊行日:2024年11月08日 判型/ページ数:A5判変形 129ページ ISBN:ISBN978-4-86528-442-3 Cコード:C0072 装幀・装画:名久井直子 【著者プロフィール】 qp (キューピー) 兵庫県出身。おもに画家として活動している。 近年の個展に「明るさ」(2020年)、「紙の上の音楽」(2021年)、「花の絵」(2023年)があり、それぞれ同名の作品集を出版している。
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私の最後の羊が死んだ / 河崎秋子
¥1,650
〈以下、版元ウェブサイトより〉 前代未聞の「羊飼い作家」誕生秘話エッセイ 最初の一頭を飼ってから、最後の一頭の出荷を見届けるまで 「羊飼い一代記」を綴った傑作エッセイ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「お仕事は何を?」 「羊飼いです」 「……え?」 という、なんとなく微妙なやりとりを重ねてきたのは、ひとえに日本人は羊飼いという職業に馴染みが薄いせいであるのかもしれない。 (本文より) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 酪農家の娘として生まれたからこそ、その過酷さは身にしみており、大学卒業後も農業に関わるつもりはなかった。 だが大学時代に教授宅で催されたバーベキューで出逢ってしまったのだ、美味しい羊肉と――。 「自分でも生産してみたい」との思いから一念発起しニュージーランド実習へ。 さまざまな縁にも助けられながら、勉強を重ね、日々実直に羊を育て、出荷し、羊飼いとして収入を得られるようになった。やがてお得意先のレストランシェフに「河崎さんとこの肉はお客さんに出すのが勿体ないほど美味しい」と言われるまでに。 順調に回り始めた羊飼い生活を、それでもなぜやめる決断をしたか、そしていかにして小説を書き始めたのか。「小説家前夜」の日々を綴る。 【書誌情報】 定価1650円(税込) 発売日2024.10.31 判型/頁4-6/224頁 ISBN9784093891660
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雑貨と私 / 後藤由紀子
¥1,100
〈版元ウェブサイトより〉 楽しみながら本気で続けられること 私にとってそれは雑貨屋だった 沼津の路地裏にある生活雑貨の店 hal(ハル)の店主・後藤由紀子、待望の新作随筆集。雑貨屋を始めて20年、これまでの歩みを振り返り、優しい筆到で丁寧に綴った20の物語 雑誌・オリーブに出会ったことで、少女の世界は一変した。都会に憧れ、東京で暮らし始めた少女はやがて地元に戻り、2人の子供のお母さんになった。そして30代、成り行きのまま始めた雑貨屋。自分のできる歩幅で、真剣に楽しみながら続けてきた店は、気がつけば20年が経っていた。少女の頃から現在に至るまでの歩みを振り返り、優しい筆到で丁寧に綴った20の物語。 互いにまだ何者でもない若者だった頃から親交のあるミュージシャン・松田“チャーべ”岳二さん、共にたった一人で雑貨屋を営む盟友in-kyo店主・長谷川ちえさんとの対談、大好きな20の雑貨の挿話も掲載。 そして装画は、著者が長年憧れ続けるイラストレーター・上田三根子さんによる描き下ろし。 人生において、大きな判断を迫られる場面がいくつもあった。その時も私は自身の心に問いかけて、面白いと感じる方、楽しく続けられる方を選んできた。それは楽な方を選ぶこととは違う。一度その道を選んだら、楽しみながら真剣に取り組む。面白いと思えることだったら、力を出し惜しみすることなく本気になれる。他人が見たら面倒だと思うことでも、まったく苦だとは思わず、つい続けてしまう。それこそが本当に楽しいことなのだろう。私にとってのそれは雑貨屋。雑貨と私の日々は続いていく。(本文より一部抜粋) 【書誌情報】 2023年4月25日発売 四六判・192頁 定価 本体1,000円+税 ISBN978-4-910215-12-9 装画 上田三根子
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【サイン本】おいしいが聞こえる / ひらいめぐみ
¥1,540
*サイン本はお一人一冊まででお願いいたします。 二冊以上のご注文は自動的にキャンセルいたします。ご了承くださいませ。 (以下、著者ウェブサイトより) 7歳の頃から集めているたまごシール。3人のおじいちゃんを思い出す食べものにまつわる記憶。高校の友だちと帰りながら話した、ある食べものの謎。蟹に惑わされる年末。生きるために食べなくてはならなかったごはんのこと。「食べる」をさまざまな角度から見つめる32編のエッセイ。 ------------------------- 〈収録作品〉 白を食べる ラーメンの具の再編 固めのお米、たまごの味噌汁、具なし焼きそば ヤーコンやーこんにちは たまごシールとわたし もやしとこんにゃくがいる限り マックの機内食 みんなが好きなものがきらいでも、それでもいいのよ 煮込まれたトマト、走るピーマン コロナの療養記と駅弁の話 ちいさな海を、抱えて歩く あみのおばあちゃんとアイスクリーム 同じものばかり食べたい 色のふしぎ 物語の中のごはん 未来が確約されている希望という名の給食について ちくわのポテンシャル わたしの「畑のレストラン」 涙とどしゃぶりのシュークリーム 梨農園のおじちゃん 「おいしくない」は大人の味覚 食べるのが遅い 愛しのかんぴょう巻き おとなになって初めて食べたもののこと 食べもの香水見本帳 食べるのにセンスはいらない 蟹のまぼろし 性別のないごはん すきなものが最後に残っているという希望 三人のおじいちゃん 生きるために食べたごはんのこと 電子レンジのなかの夜明けとむしゃくしゃクッキーのこと ------------------------- B6 / 182p 2022年8月9日初版発行 2024年3月27日第五刷発行 著書 ひらい めぐみ 装丁 三好 愛 DTP・本文デザイン 森田 聖也 編集 三浦 希
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すべての、白いものたちの / 著:ハン・ガン、訳:斎藤真理子
¥935
〈以下、版元ウェブサイトより〉 アジア初のブッカー国際賞作家による奇蹟の傑作が文庫化。おくるみ、産着、雪、骨、灰、白く笑う、米と飯……。朝鮮半島とワルシャワの街をつなぐ65の物語が捧げる、はかなくも偉大な命への祈り。 ノーベル文学賞受賞! ハン・ガン作品、どれから読んだらいいかわからない……という方には、個人的には『すべての、白いものたちの』をお勧めしたいです。 詩のように淡く美しく、それでいて強く心をゆさぶる名作です ーー岸本佐知子 生後すぐに亡くなった姉をめぐり、ホロコースト後に再建されたワルシャワの街と、朝鮮半島の記憶が交差する。 文庫化にあたり、訳者の斎藤真理子による「『すべての、白いものたちの』への補足」、平野啓一郎による解説「恢復と自己貸与」を収録。 【書誌情報】 河出文庫 文庫 ● 200ページ ISBN:978-4-309-46773-3 ● Cコード:0197 発売日:2023.02.07
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【サイン本】海のまちに暮らす / のもとしゅうへい
¥1,980
*サイン本はお一人一冊まででお願いいたします。 二冊以上のご注文は自動的にキャンセルいたします。ご了承くださいませ。 *裏表紙の見返し部分に著者のサイン入りです。 写真やデザインの分野でも制作活動を行う、詩人・のもとしゅうへいさん初のエッセイ集。描き下ろしの装画や4コマ漫画、装丁もすべてご自身で手がけています。コロナ禍の2022年に大学を休学し、神奈川県の真鶴町へ移り住んだ時の生活が綴られていて、日々の生活で埋れがちな些細な出来事、心の機微、人や自然とのかかわりに気付かされるような一冊です。 【書誌情報】 価格:1,980円(10%税込) サイズ:B6 ページ数:120ページ 著者:のもとしゅうへい 装幀:のもとしゅうへい 発行人:川口瞬 発行元:真鶴出版
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新装版 cook / 坂口恭平
¥2,420
やってみよう、やってみよう。やれば何か変わる。 かわいい料理本のはじまりはじまり―― 色とりどりの料理と日々の思索を綴った、写真付き30日間自炊料理日記「cook1,2」と 料理の起源へと立ち戻るエッセイ「料理とは何か」を収録する新世紀の料理書。 【書誌情報】 坂口恭平 著 B5変型並製 160頁(うちカラー112頁) 定価:2,420円(本体2,200円) 978-4-7949-7446-4 C0095 〔2024年10月再刊〕
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そっと 静かに / ハン・ガン
¥2,420
SOLD OUT
ハン・ガンが「書きたいのに、書けなかった」と回想する時期に生まれた本書には、音楽との出会い、さまざまな思い出にまつわる歌、著者自身がつくった歌について綴られている。著者の繊細な感性に触れるエッセイ集の初邦訳。 【著者:ハン・ガン】 1970年、韓国・光州生まれ。延世大学国文学科卒。 1993年に季刊『文学と社会』に詩を発表、 翌年のソウル新聞新春文芸に短編小説「赤い碇」が当選して文壇デビュー。 2005年に『菜食主義者』で韓国で最も権威ある文学賞とされる李箱文学賞、 2016年にイギリスのマン・ブッカー賞国際賞を受賞。 小説や詩のみならず、絵本や童話の創作や翻訳も多数手がけている。 韓国小説文学賞、今日の若い芸術家賞、東里文学賞など受賞多数。 【訳者プロフィール:古川綾子】 神田外語大学韓国語学科卒業。延世大学校教育大学院韓国語教育科修了。 第10回韓国文学翻訳院翻訳新人賞受賞。神田外語大学講師。 訳書にウ・ソックン『降りられない船―セウォル号沈没事故からみた韓国』(クオン)、パク・ヒョンスク『アリストテレスのいる薬屋』(彩流社)、 ユン・テホ『未生 ミセン』(講談社)、 キム・エラン『走れ、オヤジ殿』(晶文社)などがある。 【書誌情報】 販売価格 ¥2,420 ISBN 9784904855706
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わたくしがYES / 松橋裕一郎
¥2,200
自身のセクシュアリティーをめぐる生きづらさと向き合い、 エッセイなどでジェンダーレスの思いを発信してきた少年アヤが、 本名の「松橋裕一郎」で挑む「覚悟」の一冊。 祖父が亡くなるまでの一ヶ月間、家族と一緒にご飯を食べ、笑い、泣き、家族で祖父を見送った。 家族や恋人、自分自身をとりまくすべてを肯定できるまでの愛情の記録。 【著者】 松橋裕一郎(まつはし・ゆういちろう) 1989年生まれ。エッセイスト。著書に『尼のような子』(祥伝社)、『焦心日記』(河出書房新社)、『果てしのない世界め』(平凡社)、『ぼくは本当にいるのさ』(河出書房新社)、『なまものを生きる』(双葉社)、『ぼくの宝ばこ』(講談社)、『ぼくをくるむ人生から、にげないでみた1年の記録』(双葉社)、『うまのこと』(光村図書)。高校生のころに「少年アヤ」と名乗りはじめる。エッセイストととして10年間活動し、本書が初めての本名名義の書籍となる。 【書誌情報】 発行元:rn press 発売日:2024/10/25 ページ数:344p ISBN:978-4-910422-20-6 著者:松橋裕一郎(少年アヤ)
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ワンルームワンダーランド / 編著:落合加依子・佐藤友理
¥2,200
SOLD OUT
(以下、版元ウェブサイトより) 「部屋は、言葉を話すわけじゃない。でもありったけの息を吸って暮らすわたしたちを、静かに見守ったり叱ったりしているのかもしれない。 記憶も匂いもそこに残って、見慣れたはずの毎日の隙間に、あの恋やあの会話、さみしさ、まばゆさが染みついている。」 (「はじめに」より) きっと部屋にはそのひとそのものが表れる。意図した部屋でも、無防備な部屋でも。ほかの誰かと暮らす部屋ではない、ひとり暮らしの部屋ならなおさら。 そんな思いから、市井で生きる人たち100人に声をかけ、ひとり暮らしの部屋にまつわるエッセイを書いていただきました。部屋全体が写る写真と、お気に入りのものを写した写真も載せています。 私たちは、それぞれの部屋に流れる時間を想像しながら、この本を編集していました。 ひとり暮らしを始めたばかりの部屋、停滞と安堵が漂う部屋、その人の歴史が詰まった部屋、誰かの気配が残る部屋、これから先の長い時間が見えるような部屋…… それぞれの部屋の中に誰とも違う生活がある、ただそれだけのことなのに、100人分の暮らしの営みがこうして綴じられていることが、どうしてか心強く感じられます。 エッセイを書いてくださった方の中には、引っ越しをした人もいるし、今はひとりで暮らしていない人もいます。ひとり暮らしは突然始まったり終わったりする。ひとり暮らしでもそうじゃなくても、生活は形を変えながら続いていく。 だからこれは、とある時期に偶然そこにあった生活の、記録集のようなものです。 「ワンルームワンダーランド」といいながら、1Rのみならずさまざまな間取りの部屋を載せています。 小さなひとつの部屋(ワンルーム)から、限りない未来が広がっていきますように。 ■職業も住む場所もさまざまな100人の、ひとり暮らしの記録集 お笑い芸人/ 画家 / 大学生/ 喫茶店店主/ 会社員/ 学校職員/ 地方公務員/ D J/ デザイナー/ フリーター/ 編集者/ 研究員/ 詩人/ 本屋店主/ 事務職/ 書家/ 学芸員/ 文化施設職員/ 花屋/ ライター/ イラストレーター/ 映画監督/ 着付師/ NPO職員/ ラジオパーソナリティ / 縫う人/ 英語教員/ 映像作家/ ITエンジニア/ ピアノ講師/ ジビエ解体/ 料理家/ 医師/ カウンセラー/ 美容師/ 犯罪学者 ほか 『ワンルームワンダーランド ひとり暮らし100人の生活』 編著=落合加依子、佐藤友理 エッセイ=100人の皆様 装丁・組版 佐藤友理 編集 落合加依子(小鳥書房)、佐藤友理 印刷・製本 シナノ書籍印刷株式会社 並製、B6、帯あり、240ページ ISBN978-4-908582-12-7 定価:2,000円+税 発行:小鳥書房 【編著者】 落合加依子 1988年名古屋市生まれ、東京都在住。ちいさな出版社と本屋「⼩⿃書房」の店主。住まいのある⾕保(やほ)という町と、そこで暮らすひとたちが好き。⼝ぐせは「やっほー」。著書に日記本『浮きて流るる 小鳥書房店主日記2021年3月~2022年6月』がある。 佐藤友理 1988年生まれ、仙台市在住。文化施設職員。遠くで暮らす十人のエッセイ集「まどをあける」企画編集。家事のお供にラジオを聴くので、聴きたいラジオが決まるまで家事が始まりません。
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生活フォーエバー / 寺井奈緒美
¥1,980
歌人として活動するほか、habotan名義で土人形を制作している寺井奈緒美による、初の短歌&エッセイ集。クスッと笑える何気ない日常が詰まった一冊に、読み終えたあと何故だか生きる活力が湧いてきます。肩の力が抜けるような可愛らしい装画は、楢崎萌々恵さんが手がけています。
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パンダのうんこはいい匂い / 藤岡みなみ
¥1,980
パンダ好きが高じて四川省でパンダ飼育員体験、四川省出身の義母が洗面台に泳がすフナ、ラスベガスで生ハム地獄、首吊りショーで生き死にを考え、映画を作っては他者の身体を想像する。海外での体験のみならず、暮らしの中での「異文化」をユーモラスに綴る、藤岡みなみ初のエッセイ集! (版元ウェブサイトより) 【書誌情報】 定価:1,980 円(税込) 刊行日:2022年08月05日 判型/ページ数:四六判 並製 224ページ ISBN:978-4-86528-095-1 装幀・装画:鈴木成一デザイン室/装幀
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雑貨の終わり / 三品輝起
¥2,200
疫病に街がすっぽりと覆われてしまう前、店内を眺めた。専門店にあったはずの工芸品も本も服もみな雑貨になった。物と雑貨の壁は壊れ、自分が何を売っているのか、いよいよわからなくなっていく。これからどうしたら物の真贋の判断を手放さずに済むだろうか。広範な知識と経験を交えて雑貨化の過去と現在地を探る画期的な論考。 【書誌情報】 判型 四六判変型 頁数 224ページ ISBN 978-4-10-353511-9 定価 2,200円