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時の辞典 365日の短歌 / 岡野大嗣
¥2,145
〈以下、版元ウェブサイトより〉 【歌人・岡野大嗣、10周年記念ベスト作品集!】 365日、その日その季節にぴったりの短歌を並べてみたら、大切な記憶のとびらを開いてくれる「時の辞典」ができました。 短歌とは、五七五七七の三十一音にことばを映して、時を掬(すく)い上げうるもの。 (3月27日)あとがきにかえて、みたいに咲いている桜 そういう気持ちの夜に あの日、見上げた空を思い出したり。 (5月18日)方言をほころびあっていくふたり五月の川を並び歩いて 出会えた喜びに、目を細めたり。 (9月14日)沿道のコスモスざかりに押し歩く自転車 長く生きてきたよな 現在地を知って、ふと立ち止まったり。 (10月24日)ひさしぶりに食べるとおいしいねと話すあなたはひさしぶりが同じひと かけがえのなかった瞬間に、気づかされたり。 (12月27日)ファミレスは小さな足湯 近況をどこまでさかのぼって話そうか いつか見たい景色を、思い浮かべたり。 365日並べた短歌は、わたしたちが生きてきた「時間」そのものでした。 時の流れが止まることはありません。 けれど、忙しい日々の中で、1日1つだけでも短歌を読んでもらうことができたなら。 こぼれ落ちていった記憶を少しでも掬い上げてもらえるかもしれない。 まるで、見つからないことばの在り処を教えてくれる「辞典」のように。 そんなことを思って、この本をつくらせていただきました。 今日の日付でも、誕生日でも、たまたま開いた日でも、お好きなページからお楽しみください。 1年に始まりのカレンダー代わりに、あるいは、大切な人へのプレゼントにもぴったりの本です。 【こだわりの仕様】 ・短歌は1日1ページ、1つずつ。初めて短歌の本を読む方にも気軽に読んでいただけるよう、できるだけ文字も大きくしています。 ・四六版を少し細くしたサイズはT188mm × Y120mm。かわいくて、持ちやすく、読みやすいサイズです。 ・カバーデザインにある鍵のフチは、キラキラのホログラム箔加工です。 ・本文用紙は12色の色紙になっています。1ヶ月ごとに色が変わる、季節感ある読書体験をお楽しみください。
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現代短歌パスポート5 来世イグアナ号
¥1,100
〈以下、版元ウェブサイトより〉 大好評の書き下ろし新作短歌アンソロジー歌集、最新刊! 【収録作品】 佐々木朔「新市街」 井上法子「碧瑠璃」 丸山るい「遠景」 堀静香「ひらひらと四股」 野口あや子「サブスク」 内山晶太「逃げてゆく馬たちの」 山崎聡子「越冬隊」 斉藤斎藤P「呼吸のように」 吉田隼人「nunc aeternum」 石井僚一「ありがとアーメン、さよならグッバイ」 〈書誌情報〉 四六判変形/並製/112ページ 定価:本体1,000円+税 ISBN978-4-86385-670-7 C0092 デザイン:藤田裕美 装画:楢崎萌々恵
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すごい短歌部 / 木下龍也
¥1,760
〈以下、版元ウェブサイトより〉 あなたの短歌に胸を撃ち抜かれる準備はできている。人気歌人の思考回路を明かし、投稿者と腕を磨きあう。 全く新しい短歌エッセイ 入部希望殺到の好評連載、「群像短歌部」待望の単行本化! 選歌+講評+競作による すごい一首の解体新書 短歌の詠み/読みの補助線を引く 短歌部発足にあたって 1.テーマを決めて短歌を募集。僕もみなさんと同じテーマで短歌をつくります。 2.採用歌のなにが「すごい」のかを言語化します。 3.僕の短歌の発想→推敲→完成までを詳細に記録します。 4.選者として、プレーヤーとして、腕を磨きながら投稿の場を楽しみます。 発売日 2024年11月28日 ISBN 9784065363591 判型 四六 定価:1,760円(本体1,600円) ページ数 192ページ
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みじかい曲 / 堀静香
¥1,980
〈以下、版元ウェブサイトより〉 自転車で走っているときに感じた風。どこかで聴いたみじかい曲。暮らしのなかにさりげなく、しかし唐突にあらわれる一瞬をさまざまにとらえた第一歌集。 栞:服部真里子/堂園昌彦/大森静佳 何もかもが自分とはちがう。それでいて、こちらのからだや心にやわらかく風が吹きこんでくるような、その風の手ざわりにはげまされるーー大森静佳 〈収録短歌から〉 どこへでもゆける身体を持っている ひとつだけ 風のぬくいはきだめ 朝ドラの明るい曲を口ずさむ 登場人物の少ない暮らし 目に見えるすべてを信じてからめとる従順なクイックルワイパーは ずっと一緒にいると決めてもいいのだろうか大型トラックのんびり走る オレンジのブラインドがみな降ろされて炎のなかのコメダ珈琲 きみが生まれて生きることだけ考えて 最後はおだやかに終わる曲 いい人と結婚したねと言われてもへんな真顔をつらぬき通す 骨だけがこの世に残るおかしさの掃き出し窓をあふれくる風 引き出物の写真立てにはシンプルな英字の「home」入れてたまるかhomeな写真 天国へゆくことだけをこの世のめあてのように鳩の首のきらめきは 【書誌情報】 定価 1,980 円(税込) 刊行日 2024年05月31日 判型/ページ数 B6判 並製 176ページ ISBN 978-4-86528-415-7 装幀・装画 花山周子/装幀・装画
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テリーヌの夢 / 藤本玲未
¥1,980
〈以下、版元ウェブサイトより〉 言葉が生き物みたいだ。意志を持って出会い、寄り添い、新しい情感が生まれる。言葉が楽しいと、この世も捨てたもんじゃないんだね。ーー東直子 『オーロラのお針子』で注目の著者による、11年ぶりの第二歌集。 〈収録短歌より〉 書きかけのノートをめくる風があるあさって水族館に行こうよ うっとりとフルーツサンドの金縁のお皿の底をひっくり返す 女の子たちの群れから本体を取り出すように絵筆を濡らす 家系図の今どのあたり植物で分類するとマメ科だろうか あくる朝十八になる玄関の金魚はふっと縦に立ちたり またミラーボールのなかで眠るから雪が降ってもおこさないでね ポワレ、と口にするとき真冬日に隠れる魚が尾をひるがえす 好きなひと、だった、好きな、ひとである、最後に糸が切れるまで見る 魂は2等分にならないか君が滅びるまでのおしゃべり さよならの代わりにどんどん投げている海老の花揚げこれからだから 定価 1,980 円(税込) ジャンル 詩・短歌・俳句・川柳 刊行日 2025年02月28日 判型/ページ数 四六判変形 並製 168ページ ISBN 978-4-86528-456-0 Cコード C0092 装幀・装画 Naffy/装画 名久井直子/装幀
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毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである / 枡野浩一
¥2,530
〈以下、版元ウェブサイトより〉 短歌ブームは、ここからはじまった――。 歌人・枡野浩一、デビュー25周年にして、待望の全短歌集刊行! 世の常として、他人に言えない孤独を歌にすると、他人に言えない孤独を抱えた、多くの人たちに愛される、のです。 そして、そのことは一切、誰の孤独も軽くはしないのです。 でも、歌は。 あぁ、歌は。 枡野さんのこの御本、とてもうれしい ――小沢健二 簡単な現代語だけでつくられているのに、読むと思わず感嘆してしまう「かんたん短歌」で若い世代の短歌ブームを牽引した歌人・枡野浩一。 デビュー25周年を記念して、入手困難になっていた短歌集『てのりくじら』『ドレミふぁんくしょんドロップ』『ますの。』『歌』全収録作に、『結婚失格』など、その他の著作からの拾遺、未収録作を加えた決定版! 特別栞として、俵万智と枡野浩一の往復書簡も収録。 〈収録歌より〉 こんなにもふざけたきょうがある以上どんなあすでもありうるだろう 真夜中の電話に出ると「もうぼくをさがさないで」とウォーリーの声 殺したいやつがいるのでしばらくは目標のある人生である 神様はいると思うよ 冗談が好きなモテないやつだろうけど 好きだった雨、雨だったあのころの日々、あのころの日々だった君 わけもなく家出したくてたまらない 一人暮らしの部屋にいるのに 消しゴムでこすったせいで真っ黒になってしまったようなサヨナラ 君はそのとても苦しい言いわけで自分自身をだませるのかい? ツイッター「フォローさせる」は選べない 愛を強要できないなんて 終わったとみんな言うけどおしまいがあるってことは素敵なことだ 私には才能がある気がします それは勇気のようなものです さようなら さようなら また会いましょう また別れたら また会いましょう ニュースにはならない日にも虹は出て消えて私がおぼえています 定価 2,530 円(税込) ジャンル 詩・短歌・俳句・川柳 刊行日 2022年09月23日 判型/ページ数 四六判変形 並製 384ページ ISBN 978-4-86528-099-9 Cコード C0092 装幀・装画 名久井直子/装幀
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生活フォーエバー / 寺井奈緒美
¥1,980
歌人として活動するほか、habotan名義で土人形を制作している寺井奈緒美による、初の短歌&エッセイ集。クスッと笑える何気ない日常が詰まった一冊に、読み終えたあと何故だか生きる活力が湧いてきます。肩の力が抜けるような可愛らしい装画は、楢崎萌々恵さんが手がけています。
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【予約受付中】あの日の空にフーセンガム / まつさかゆう
¥1,650
予約商品
*こちらは予約商品です。5月中旬頃の発送となります。 *書影イメージは現段階のものです。変更が生じる可能性もございます。 僕らの夢が閉じた日に 誰かが笑った 何かが消えた それでもどこかに ひとつの命が灯るなら この世界は総じて平和と言えるのだろうか 僕にはわからない まだわからない だから唄おう ララら ララら この空が今日も のびやかに広がり続けることを願って るララ るララ いまは唄おう いまこそ唄おう ——「5月のうた」より 本屋ブーケ店主が紡いだ詩歌集。 朗らかで華やかな春の日常に、ついつい気持ちだけが先走っていくなか、 どうしても忘れたくないこと、なかったことにしたくないことを私なりに言葉にしてみました。 一方は短歌、もう一方は詩、両面どちらからひらいても読み進めることができるような構成になっています。 【収録歌より五首】 わたし今、ハイになってるの、たぶんね だって世界はこんなにも普通 おそろしい流星の尾をよーく見てつまんでみたら飛べる気がして 投げられた卵を拾ってカステーラいくらか甘い意地悪の味 ひとりずつ春を背負って歩くから空に見惚れて青も忘れて 白桃を爪楊枝に乗せてふーふーしてるよ熱くもないのに 【書誌情報】 著者:まつさかゆう 装画:庄野紘子 発行:はなやぎ出版(本屋ブーケ出版部) 仕様:B6変形サイズ(120mm × 160mm) 頁数:128ページ 発売日:2025年5月10日発売予定 価格:1650円(税込)
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花は泡、そこにいたって会いたいよ / 初谷むい
¥1,870
〈以下、版元ウェブサイトより〉 新鋭短歌シリーズ37 『花は泡、そこにいたって会いたいよ』 初谷むい 監修:山田航 四六、並製、144ページ 定価:本体1,700円+税 ISBN978-4-86385-308-9 C0092 4刷 装画 大島 智子 あまりにも素晴らしくって、生涯手元においておくと誓った。 (下川リヲ 挫・人間) いつかは忘れてしまうような一瞬一瞬を、全部思い出してしまう。 (山田航) 【5首】 イルカがとぶイルカがおちる何も言ってないのにきみが「ん?」と振り向く カーテンがふくらむ二次性徴みたい あ 願えば春は永遠なのか どこででも生きてはゆける地域のゴミ袋を買えば愛してるスペシャル エスカレーター、えすかと略しどこまでも えすか、あなたの夜を思うよ ふるえれば夜の裂けめのような月 あなたが特別にしたんだぜんぶ
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【サイン本】肌に流れる透明な気持ち / 伊藤紺
¥1,870
〈以下、版元ウェブサイトより〉 増刷のたびに売り切れる噂の私家版歌集が、発売から約3年の時を経て 次作『満ちる腕』とともに短歌研究社より新装版が同時発売! 「わたし」を巡る60首。歌人・伊藤紺、最初の短歌集。 【歌集より】 ひさしぶりに会うたびきみは生きていて新鮮さに泣きそうになる 楽しいだけとかってたぶんもうなくて楽しいたびにすこしせつない フラれた日よくわからなくて無印で箱とか買って帰って泣いた 前髪にかけてきた気が遠くなるほどの時間の一部にあなた ブックデザイン=脇田あすか 【著者プロフィール】 伊藤紺(いとう・こん) 歌人。2019 年『肌に流れる透明な気持ち』、2020 年『満ちる腕』を私家版で刊行する。2022 年両作を短歌研究社より同時刊行。その他の作品にミニ歌集『hologram』(CPCenter)、Kaho Iwaya(opnner)との共作『すごく近い』がある。 2022.8.30刊 B6判変型並製(110 x182?)/80頁 ISBN 978-4-86272-721-3
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起きられない朝のための短歌入門 / 我妻俊樹・平岡直子
¥1,870
〈以下、版元ウェブサイトより〉 『起きられない朝のための短歌入門』 我妻俊樹・平岡直子 四六判/並製/224ページ 定価:本体1,700円+税 ISBN978-4-86385-583-0 C0095 2刷 デザイン:戸塚泰雄(nu) 装画:ムラサキユリエ 対談に耳を傾けながら短歌の作り方/読み方がよくわかる ストレンジャー(よそ者)のための短歌入門書 <扱われるテーマ> 「最初の一首」のつくりかた/スランプののりこえかた/連作のつくりかた/歌に使われがちな語彙 推敲のしかた/テーマ詠の難しさ/いい批評とは何か/破調/虚構の歌/口語と文語 わからない歌/歌集をつくること/学生短歌会/新人賞/同人誌と歌集/短歌と夢/詩的飛躍 速い歌と遅い歌/「人生派」と「言葉派」/作中主体とは何か/信頼できない語り手 ほか
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あおむけの踊り場であおむけ / 椛沢知世
¥1,980
〈以下、版元ウェブサイトより〉 『あおむけの踊り場であおむけ』 椛沢知世 A5判変形、並製、128ページ 定価:本体1,800円+税 ISBN978-4-86385-628-8 C0092 装丁:成原亜美 装画:millitsuka 栞:大森静佳、染野太朗、永井祐、野口あや子、神野紗希 自分のからだのなかに未知の窓がいくつも開くような独特の感覚にうろたえる。大胆につかみだされる言葉の弾力と透きとおって不穏な世界に惹きつけられる。 ━━━━大森静佳(栞文より) ここにある歌たちの静かで、人けを離れて、体と身の回りをあらためて見直すような、狭い世界の可能性を追究するような、ひっそりと楽しいあり方に対して私はリアルな共感を覚えずにいられない。 ━━━━永井祐(栞文より) 【収録歌より】 手のひらを水面に重ね吸い付いてくる水 つかめばすり抜ける水 夜の川に映る集合住宅は洗いたての髪の毛のよう 恐竜って熱いんだっけ 夏の夜に麦茶含んで口きもちいい 銀杏の葉踏みしめられて白い道あたまのなかみたいで抱きたいな おなかすいてないのにおなかが鳴っている椿を思い浮かべて落とす
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きみを嫌いな奴はクズだよ / 木下龍也
¥2,090
SOLD OUT
〈以下、版元ウェブサイトより〉 現代歌人シリーズ12 『きみを嫌いな奴はクズだよ』 木下龍也 四六判変形、並製、144ページ 定価:本体1,900円+税 ISBN978-4-86385-222-8 C0092 9刷 装幀 佐々木 俊 この歌集は余白ばかりで、言葉が寂しそうだ。 それならいっそ俺に下さい。 曲を付けて音楽にしてしまいたい。 それ程に素晴らしい。 (クリープハイプ 尾崎世界観) 【目次】 旧作の夜 有名税 ひとりで踊れ きみを嫌いな奴はクズだよ 無色の虹 理想の墜落場所 小道具の月 雲の待合室 僕の身体はきっと君にふれるためだけにある 六角形の回廊 おまえを忘れない
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深呼吸広場 / 谷川電話
¥1,760
〈以下、版元ウェブサイトより〉 『深呼吸広場』 谷川電話 B6判、並製、112ページ 定価:本体1,600円+税 ISBN978-4-86385-523-6 C0092 2刷 ブックデザイン 畑ユリエ 一昨日は男子、昨日は女子だった 今日はパンケーキとして生きる 『恋人不死身説』の著者、新境地をひらく第二歌集。 【収録歌より】 日向 今日わたしはよわい 猫を抱く力があればじゅうぶんなんだ 銀色のコーヒーミルに抱擁を映そうとして踏んだクッキー 友だちのアフロヘアーを通過するあいだ微風は複雑になる 生きながら水族館の薄闇でおでこをさすりあうのはいいね コロッケを揚げながらする合唱に百年前のくしゃみが混じる
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アーのようなカー / 寺井奈緒美
¥1,870
〈以下、版元ウェブサイトより〉 生活のあらゆる隙間にユーモアを詰める。(いとうせいこう) この世のいとおしい凸凹 どこまでも平らな心で見つけてきた、景色の横顔。 面白くて、美しくて、悲しくて、ほんのり明るい。(東 直子) 【本書より5首】 改札を通るときだけ鳴く鳥をだれもが一羽手懐けている 柴犬の尻尾くるんの真ん中の穴から見える極楽浄土 耳と耳あわせ孤独を聴くように深夜のバスの窓にもたれて 路上にはネギが一本落ちていて冬の尊さとして立て掛ける なくなれば美しくなる でもぼくは電線越しの空が好きです 【書誌情報】 監修:東直子 四六、並製、144ページ 定価:本体1,700円+税 ISBN978-4-86385-359-1
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老人ホームで死ぬほどモテたい / 上坂あゆ美
¥1,870
〈以下、版元ウェブサイトより〉 新鋭短歌シリーズ59 『老人ホームで死ぬほどモテたい』 上坂あゆ美 監修:東 直子 四六、並製、144ページ 定価:本体1,700円+税 ISBN978-4-86385-506-9 C0092 7刷 思わぬ場所から矢が飛んでくる 自分の魂を守りながら生きていくための短歌は、パンチ力抜群。絶望を嚙みしめたあとの諦念とおおらかさが同居している。 ────東 直子 明けの明星みてぇなクソガキ 彼女は寝起きでやってきた。まだ歯も磨いてないかも。 この人が生まれる心の何もかもが圧倒的に美しいことを教えてくれる。 ────椎名うみ(『青野くんに触りたいから死にたい』漫画家) 【5首】 母は鳥 姉には獅子と羽根がありわたしは刺青(タトゥー)がないという刺青(タトゥー) 風呂の水が凍らなくなり猫が啼き東京行きの切符を買った 故郷の母と重なりしメスライオン 深夜のナショナル・ジオグラフィック 沼津という街でxの値を求めていた頃会っていればな シロナガスクジラのお腹でわたしたち溶けるのを待つみたいに始発
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オーロラのお針子 / 藤本玲未
¥1,870
〈以下、版元ウェブサイトより〉 新鋭短歌シリーズ13 『オーロラのお針子』 藤本玲未 監修:東 直子 四六、並製、144ページ 定価:本体1,700円+税 ISBN978-4-86385-157-3 C0092 言葉が紡ぐ自在な世界 知的で、醒めていて、苦いのに、ほんのり甘くてやわらかい。 一首の中にいくつもの不思議な味わいが充ちている。 東 直子(解説より) 【5首】 唐揚げの下のレタスを食べてみる駅のひだまり冷えた膝裏 あなたから生まれる前の夢をみた波打ち際の電話ボックス 人生の謎すきとおる8月の魚の骨のきれいな宇宙 夕焼けの付箋で街を埋めつくすわたしたちには正解がない 天気雨 透けた果実のように世界は○みたい 支度しましょう
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【サイン本】満ちる腕 / 伊藤紺
¥2,090
SOLD OUT
〈以下、版元ウェブサイトより〉 2020年に発売された著者2作目となる私家版歌集。 完売が続き入手困難となっていた本作が、 前作『肌に流れる透明な気持ち』とともに短歌研究社より 新装版同時発売!! 短歌45首、詩・散文8篇を収録。 ブックデザイン=脇田あすか 【著者プロフィール】 伊藤紺(いとう・こん) 歌人。2019 年『肌に流れる透明な気持ち』、2020 年『満ちる腕』を私家版で刊行する。2022 年両作を短歌研究社より同時刊行。その他の作品にミニ歌集『hologram』(CPCenter)、Kaho Iwaya(opnner)との共作『すごく近い』がある。 2022.8.30刊 B6判変変型上製(122 x 156?)/96頁 ISBN 978-4-86272-722-0
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気がする朝 / 伊藤紺
¥1,870
〈以下、版元ウェブサイトより〉 『肌に流れる透明な気持ち』、『満ちる腕』(ともに短歌研究社刊)の 伊藤紺さんの第3歌集をナナロク社から刊行いたしました。 【収録歌より7首】 親しい会話がしたい 水のペットボトル持って 好かれてるに決まってて 駅まではいつもぴったり8分であなたに会わなくなってから2年 この人じゃないけどべつにどの人でもないような気がしている朝だ さみしくはないけど一人暮らしのこんなにも小さな燃えるゴミ 海を見た日は胸に海が残ること ふつうに人を信じてること その曲が始まるとみんな喜ぶというよりすこし美しくなる 僕らいっせいに喜び合って生きものは愚かなほうがきれいと思う 【書籍概要】 『気がする朝』 著者:伊藤紺 装丁:脇田あすか 仕様:B6変形 並製 122頁 収録歌:102首 価格:1,870円(税込) ISBN:978-4-86732-025-9 C0092 発売:2023年12月
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イマジナシオン / toron*
¥1,870
〈以下、版元ウェブサイトより〉 言葉で世界が変形する。 不思議な日常なのか、リアルな非日常なのか、 穏やかな刺激がどこまでも続いてゆく。 短歌が魔法だったことを思い出してしまう。 ────山田航 短歌って……すごい! これはtoron*さんの魔法。幸せにつつまれます。 ────はやみねかおる(作家) 【著者プロフィール】 toron*(とろん) 大阪府豊中市出身。現在は大阪市在住。Twitterで短歌に出会い、2018年4月からウェブサイト「うたの日」に投稿をはじめる。新聞歌壇、雑誌などへの投稿をしつつ、現在は塔短歌会、短歌ユニットたんたん拍子、Orion所属。 【5首】 いずれ夜に還る予約のようである生まれついての痣すみれ色 花びらがひとつ車内に落ちていて誰を乗せたの始発のメトロ 手のひらの川をなぞれば思い出すきみと溺れたのはこのあたり おふたり様ですかとピースで告げられてピースで返す、世界が好きだ 海の日の一万年後は海の日と未来を信じ続けるiPhone 監修:山田航 四六、並製、144ページ 定価:本体1,700円+税 ISBN978-4-86385-507-6 C0092
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現代短歌パスポート1 シュガーしらしら号
¥1,100
〈以下、版元ウェブサイトより〉 新シリーズ創刊! 最注目の歌人10名による書き下ろしの新作短歌アンソロジー歌集。 【収録作品】 榊原紘「Classic」 伊藤紺「雪の匂い」 千種創一「White Train」 柴田葵「おさしみ」 堂園昌彦「春は水さえとろけさせる」 谷川電話「夢を縫う、たき火を保つ」 吉田恭大「フェイルセーフ」 菊竹胡乃美「火のぬいぐるみ」 宇都宮敦「羊毛期の到来(ウール、ウール、ウール)」 初谷むい「天国紀行」 四六判変形/並製/112ページ 定価:本体1,000円+税 ISBN978-4-86385-575-5 C0092 デザイン:藤田裕美 装画:楢崎萌々恵
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現代短歌パスポート2 恐竜の不在号
¥1,100
〈以下、版元ウェブサイトより〉 創刊号は発売たちまち重版! 大好評の書き下ろし新作短歌アンソロジー歌集、第二弾。 【収録作品】 岡野大嗣「foil」 大森静佳「オーガンジー」 寺井奈緒美「わんたんたんか」 我妻俊樹「海岸蛍光灯」 伊舎堂仁「も可」 安田茜「森なんてない」 谷川由里子「残暑」 北山あさひ「板子一枚下は地獄、今度会えたら笑ってよ」 小島なお「群か星」 川野芽生「恐竜の不在」 四六判変形/並製/112ページ 定価:本体1,000円+税 ISBN978-4-86385-599-1 C0092 デザイン:藤田裕美 装画:楢崎萌々恵
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現代短歌パスポート3 おかえりはタックル号
¥1,100
〈以下、版元ウェブサイトより〉 大好評の書き下ろし新作短歌アンソロジー歌集、最新刊! 【収録作品】 服部真里子「すべての雪に新しい名を」 木下龍也「ひとりひとりぐらぐらしし」 橋爪志保「願いごと」 川村有史「植樹」 菅原百合絵「海を見る顔」 山川藍「ずっと家にいる 2023」 山下翔「ほんたうかなあ」 山階基「髪は煤ける」 上坂あゆ美「おしまいまで行く」 青松輝「別れの歌」 四六判変形/並製/112ページ 定価:本体1,000円+税 ISBN978-4-86385-622-6 C0092 デザイン:藤田裕美 装画:楢崎萌々恵
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現代短歌パスポート4 背を向けて歯軋り号
¥1,100
〈以下、版元ウェブサイトより〉 大好評の書き下ろし新作短歌アンソロジー歌集、最新刊! 【収録作品】 岡本真帆「夏の骨 風の高台」 永井祐「ピクチャーディス」 瀬戸夏子「わたしに黙って死体を隠して」 鈴木ちはね「AEON FOOD STYLE by daiei」 野村日魚子「医学」 阿波野巧也「祭りのあと」 鳥さんの瞼「変形」 染野太朗「ろくでもない」 手塚美楽「あなたがわたしにできることはなにもない」 くどうれいん「龍」 四六判変形/並製/112ページ 定価:本体1,000円+税 ISBN978-4-86385-645-5 C0092 デザイン:藤田裕美 装画:楢崎萌々恵