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ぼくはこうやって詩を書いてきた / 谷川俊太郎・山田馨
¥3,080
〈以下、版元ウェブサイトより〉 日本でもっとも有名で、 もっとも知られていない詩人のすべて。 半世紀以上にわたる創作の過程で、詩は、 谷川俊太郎は、どう変遷してきたのか。 名作誕生の裏側、3度の結婚と離婚、 人生のあれこれ――。 最も信頼している編集者を相手に、 詩と私生活(プライベート)について、 本人が余すことなく語りつくした待望の一冊。 未発表詩から「二十億光年の孤独」 「なんでもおまんこ」「私」 「トロムソコラージュ」まで、 34冊の詩集から88篇を収録。 【書誌情報】 発行:ナナロク社 A5判 736ページ 定価 2,800円+税 ISBN978-4-904292-06-8
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風が生まれるところ / 勝山千帆
¥2,420
〈以下、版元ウェブサイトより〉 著者・勝山さんは真鶴育ち、湯河原在住の絵本作家です。 『風が生まれるところ』には、真鶴や湯河原、そして定期的に訪れた小笠原諸島の海や山の風景が描かれます。そして絵本作家でありながら、ヨガの講師でもある勝山さんの綴る、おだやかで心に寄り添う言葉たちが並びます。 読み終わるとヨガをした後のような、心の深呼吸ができる絵本です。 デザインは、真鶴出版が創業当初からお世話になっている髙田知香さん。 表紙は「ドイツ装」と呼ばれる、本の表紙に厚紙のチップボール紙を貼り付けた装丁にしました。まあるく真ん中に穴を開けて、千帆さんの絵が見えるようにしています。今回も東湘印版さんの全面的な協力により、一枚一枚手作業で仕上げています(初回220冊分は、私たちが仕上げました!)。 手に取ると、じんわりとあたたかい気持ちになります。 勝山さんの構想・制作開始からは実に18年(!)、真鶴出版としては制作に4年の歳月をかけて完成しました。長い時間がかかってしまいましたが、その分、その間につくった制作物から学んだことを、その都度反映させることができました。4年前の真鶴出版では決してつくれなかったものです。 まだまだ落ち着かない日々が続きそうですが、そんな日々に寄り添えるような一冊になったと思います。じっくりと、長く大切に届けていきます。 -----------『風が生まれるところ』詳細----------- 発売 2021年7月4日(日) 価格 2,420円(10%税込) サイズ A5サイズ ページ数 48ページ(4色) 発行所 真鶴出版 絵と言葉 勝山千帆 編集 川口瞬 デザイン 髙田知香 印刷 東湘印版株式会社 PUR製本 株式会社渋谷文泉閣 ドイツ装 東湘印版株式会社
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珈琲夜船 / 菅原敏
¥2,200
SOLD OUT
〈以下、版元ウェブサイトより〉 菅原敏、待望の第4作は珈琲を片手に、見知らぬ夜の旅に出る“小舟”としての詩集。 コーヒーの葉を思わせるグリーンの装丁をひらき、頁をめくれば、漆黒の海を一艘の船が漕ぎ出し、どこか懐かしい情景が浮かぶ。詩集には、2019年にフランスのナダール賞を受賞した写真家・かじおかみほによる、遠い記憶の断片のような白黒写真が挟み込まれる。《タンザニア》《コロンビア》などの珈琲豆の産地を冠した詩、スターバックスWEB連載「A Cup of Poem」からの詩ほか、全31編を収録。あとがきには文芸誌『群像』にて発表されたエッセイに加筆修正した「珊瑚と珈琲」を掲載。 【仕様】 B6変形判 縦180mm 横128mm 厚さ10mm 重さ 200g 100ページ 上製 菅原 敏 (スガワラ ビン) (著/文) 詩人。2011年、アメリカの出版社PRE/POSTより詩集『裸でベランダ/ウサギと女たち』をリリース。以降、執筆活動を軸にラジオでの朗読や歌詞提供、欧米やロシアでの海外公演など幅広く詩を表現。近著に『かのひと 超訳世界恋愛詩集』(東京新聞)、『季節を脱いで ふたりは潜る』(雷鳥社)。東京藝術大学 非常勤講師
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抜け出しても抜け出しても変なパーティー / 水野しず
¥2,420
〈以下、版元ウェブサイトより〉 POP思想家・水野しずの濃縮エキスの詰まった傑作歌集が、ついに誕生! 目の前の現実を切り裂き、その返り血を浴びながら進む覇気に痺れました。ーー穂村弘 この世界の信用できなさに敏感すぎる水野しずさんの、やや信じられる何かに、一瞬でいいからなってみたい。ーー枡野浩一 〈収録短歌より〉 職業はピエロをやっておりますがここに書くなら無職にします 「だし巻き」は「卵」が無視をされているそういう事はわりとよくある 神様を信じますか? と聞かれたがもっといる前提で言ってきていい 泥棒が盗んだアロマディフューザーそれでも人は癒されるのか やくしまるえつこになりたい人がいる なってごらんとえつこは思う 敗北し惨殺されて雨風に打たれたものしかもう信じない オリジナルサラダといって出てきたがどこもかしこも知っている味 「ごほうび」と売ってる側が言ってくる当方の金を得る分際で 「芸術」を死に物狂いでやっている。回転寿司を一つも取らずに ここまでは宮崎駿の関係者ここから先は一般の方 【書誌情報】 定価 2,420 円(税込) 刊行日 2024年10月31日 判型/ページ数 四六判変形 上製 160ページ ISBN 978-4-86528-441-6 Cコード C0092 横山裕一/装画 名久井直子/装幀
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ヘクタール / 大森静佳
¥2,310
〈以下、版元ウェブサイトより〉 待望されてきた第三歌集がいよいよ 第4回塚本邦雄賞受賞。 さびしさの単位はいまもヘクタール葱あおあおと風に吹かれて 欅の木 いのちに狂ってゆく日々を窓はひかりの祭壇として 現代短歌の世界でいま最もまばゆく輝いている歌人の一人である大森静佳の、待望されていた第三歌集。「てのひらを燃やす」でデビューし、「カミーユ」でさらなる賛辞に包まれる。待たれていた第三歌集はまったく新しい姿で私たちの前に姿を現すのだった。 【書誌情報】 ページ数 208ページ 判型・造本・装丁 四六判変型 その他 仮フランス装 初版奥付日 2022年07月30日 ISBN 978-4-16-391573-9
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機嫌のいい犬 / 川上弘美
¥638
〈以下、版元ウェブサイトより〉 川上弘美さんの第1句集が文庫化! 1994~2009年の220句に加え、長嶋 有氏との対談も新規収録。 自由でたのしい、17文字の言葉の世界。 「はつきりしない人ね茄子投げるわよ」 「はるうれひ乳房はすこしお湯に浮く」 「徹頭徹尾機嫌のいい犬さくらさう」 作家であり、俳人でもある著者の初句集を文庫化。 日常、旅、食卓、恋……さまざまな光景が自由奔放に描き出される220句を、1994年から2009年まで年代順に収録。 巻末には、俳句仲間の作家・長嶋 有さんと俳句の魅力を語り尽くす対談を追加。 あらたな川上ワールドの魅力に浸れる1冊。 【書誌情報】 2024年10月18日発売 638円(税込) 文庫判/208ページ ISBN:978-4-08-744703-3
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とても小さな理解のための / 向坂くじら
¥2,200
向坂くじらデビュー詩集、増補・新装版。 〈目次〉 星座 ●キッチン 二十七歳 迷子 四月の昼 月子、ハズゴーン 満潮 サービス 怒りだ 誤認 潮鳴り トマトポークカレー(もっとも個人的な) ●玄関口 牛乳を一杯わけてください ほしがる 棲みうつる日 ちいさな群れ 城塞 変態 ●子どもたち 区別 線とハサミ クライスト 踊り 月が欠ける 性的な誘い 目撃 提案 あったかくして ●波のうつ部屋 君の帰りを待ちながら書いた詩 食いちがう 波のうつ部屋 カウント 水べ ディナーテーブル 許しが訪れるのを待って 航路 死ぬ前の話 ●窓 ショウ ベッドタウン・パレード 見せてあげる ぶん 同い年 肉眼 豊穣 えり子を知りませんか 新しい足 ねえ、おかあさん ●とても小さな理解のための おとなりは ねずみを殺す いてもいても メッセージ・イン・ア・ボトル 詩がどこにもいなかった日 ディスカウント 理解へ(家庭的な解釈) アンダスタン 青いしっぽ 冬に光る 週末 【書誌情報】 ページ数:232 判型:四六判変形
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引き出しに夕方をしまっておいた / ハン・ガン
¥2,420
ハン・ガン初の詩集(2013年原書刊行)に収められた60篇の詩を、著者の小説を手掛けてきた翻訳家きむ ふなと斎藤真理子の共訳によりクオンの詩集シリーズ「セレクション韓・詩」第一弾として刊行。 巻末に収録した翻訳家対談では、韓国における詩の受容や詩人としてのハン・ガンなど、広く深みのある話が繰り広げられており、読者を韓国の詩の世界へ誘う格好のガイドとなっている。 ◎目次 一部 明け方に聞いた歌 二部 解剖劇場 三部 夜の葉 四部 鏡のむこうの冬 五部 真っ暗なともしびの家 対談 回復の過程に導く詩の言葉——訳者あとがきにかえて 【書誌情報】 ページ数:192 判型:四六変形並製(仮フランス装) 装丁:松岡里美(gocoro) ISBN:9784910214283 定価:¥2,420(税込) 発売日:2022.6.20
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パン屋のパンセ / 杉﨑恒夫
¥2,200
90歳。 透明なユーモアと かなしみと、 不変のみずみずしさ- 『食卓の音楽』から二十余年、 待望の杉﨑恒雄第二歌集。 【収録歌】 わが胸にぶつかりざまにJe(ジュ)とないた蟬はだれかのたましいかしら バゲットの長いふくろに描かれしエッフェル塔を真っ直ぐに抱く 卵立てと卵の息が合っているしあわせってそんなものかも知れない 大文字ではじまる童話みるように飛行船きょうの空に浮かべり 星空がとてもきれいでぼくたちの残り少ない時間のボンベ 【書誌情報】 A5判並製カバー装/138ページ 定価:本体2000円(税別)
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食卓の音楽 / 杉﨑恒夫
¥2,200
はばたく言葉、 みずみずしい抒情、 そして自由なる詩想 幻の第一歌集、 刊行より24年を経て、 待望の新装版 【収録歌】 ティ・カップに内接縁をなすレモン占星術をかつて信ぜず くだものの皮ほぐれつつくだものの芯にサティのオルゴール鳴り たくさんの空の遠さにかこまれし人さし指の秋の灯台 少しさむい春の夜だからワグナーのトランペット群ぎんいろがよい かなしみよりもっとも無縁のところにりんごの芯が蜜を貯めいる 【書誌情報】 A5判並製カバー装/154ページ 定価:本体2000円(税別)
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たやすみなさい / 岡野大嗣
¥2,200
SOLD OUT
(以下、版元ウェブサイトより) 第一歌集『サイレンと犀』につづく 5年ぶりの第二歌集、ついに刊行! 【著者選】 写メでしか見てないけれどきみの犬はきみを残して死なないでほしい 返信はしなくていいからアメリカっぽいドーナツでも食べて元気だして もう一軒寄りたい本屋さんがあってちょっと歩くんやけどいいかな ゆぶね、って名前の柴を飼っていたお風呂屋さんとゆぶねさよなら 二回目で気づく仕草のある映画みたいに一回目を生きたいよ 【書誌情報】 四六判変形/並製/144頁 定価:本体2,000円+税 ISBN978-4-86385-380-5 カバーイラスト:安福 望
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アーのようなカー / 寺井奈緒美
¥1,870
〈以下、版元ウェブサイトより〉 生活のあらゆる隙間にユーモアを詰める。(いとうせいこう) この世のいとおしい凸凹 どこまでも平らな心で見つけてきた、景色の横顔。 面白くて、美しくて、悲しくて、ほんのり明るい。(東 直子) 【本書より5首】 改札を通るときだけ鳴く鳥をだれもが一羽手懐けている 柴犬の尻尾くるんの真ん中の穴から見える極楽浄土 耳と耳あわせ孤独を聴くように深夜のバスの窓にもたれて 路上にはネギが一本落ちていて冬の尊さとして立て掛ける なくなれば美しくなる でもぼくは電線越しの空が好きです 【書誌情報】 監修:東直子 四六、並製、144ページ 定価:本体1,700円+税 ISBN978-4-86385-359-1
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生活フォーエバー / 寺井奈緒美
¥1,980
歌人として活動するほか、habotan名義で土人形を制作している寺井奈緒美による、初の短歌&エッセイ集。クスッと笑える何気ない日常が詰まった一冊に、読み終えたあと何故だか生きる活力が湧いてきます。肩の力が抜けるような可愛らしい装画は、楢崎萌々恵さんが手がけています。
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また猫と 猫の挽歌集 / 仁尾智
¥1,980
猫であく穴は猫でも埋まらないけど猫だけが入れるかたち 多くの猫を愛し見送ってきた猫歌人・仁尾智と、多くの“猫飼い”の声を聴いてきた猫本専門店キャッツミャウブックスの店主 安村正也が贈る、猫の挽歌集。 【書誌情報】 著:仁尾智 編集:安村正也(キャッツミャウブックス) 価格:¥1980(本体¥1800+税) 仕様:四六判変形 ISBN:978-4-8441-3804-4
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くちびるにウエハース / なかはられいこ
¥1,980
SOLD OUT
〈私〉たちの言葉で、世界をはみだし続ける川柳作家・なかはられいこ。地に足のついた場所から光をともなって描かれる作品をベースに、アメリカ同時多発テロ事件をテーマとして高く評価された連作「2001/09/11」を含む、全219句を収録。 〈収録句より〉 ぼくたちはつぶつぶレモンのつぶ主義者 約束を匂いにすればヒヤシンス ポケットを出るまで指は鳥でした いとこでも甘納豆でもなく桜 ともだちがつぎつぎ緑になる焦る 行かないと思う中国も天国も 無花果と柘榴どちらが夜ですか ひじき、ひじき、踊ってくださいと言う雨だ 【書誌情報】 定価:1,980 円(税込) 刊行日:2022年06月28日 判型/ページ数:四六判 並製 144ページ ISBN:978-4-86528-090-6 装幀・装画:北野亜弓(calamar)/装幀、久保田寛子/装画
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【サイン本】詩303P / 内田麟太郎
¥1,650
*サイン本はお一人一冊まででお願いいたします。 二冊以上のご注文は自動的にキャンセルいたします。ご了承くださいませ。 内田麟太郎さんが日々ブログやSNSなどで発表し、詩集に収められていなかった100篇を収録しています。ことば遊び、ナンセンスユーモアから抒情的な詩まで、幅広く内田麟太郎さんの世界を愉しむことができます。なんてことのない日常も、内田麟太郎さんの視点を通すと、かけがえのない日常に変わります。1日1篇ずつ読み進める、ぱっと開いたページの詩を読む、その日の気分にあった詩を読むなど、1杯のコーヒーのような、日々のささやかな愉しみとなるように幅広いテーマから選んでいます。内田麟太郎さんがつむいだ詩が、みなさんの体の隅々に染みわたり、心をあたためてくれますように。 (版元ウェブサイトより) 【書誌情報】 作=内田麟太郎 横120×縦170mm(B6変形) 303ページ / 2色 / ソフトカバー ISBN: 978-4-909926-18-0
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野球短歌 / 池松舞
¥1,760
2022年の阪神戦を軸に、野球を愛する苦しさと幸せを短歌に詠み続けた、全313首を収録。巻末には、いち早くこの連作を見出した詩人の斉藤倫さんによる寄稿「セ界は世界に先立って」を収録しました。 【書籍概要】 『野球短歌 さっきまでセ界が全滅したことを私はぜんぜん知らなかった』 著者:池松 舞(いけまつ・まい) 寄稿:斉藤倫(さいとう・りん) 仕様:B6変形 並製 180頁 装丁:名久井直子 予価:1760円(1600円+税) ISBN:978-4-86732-019-8 C0092 刊行:ナナロク社 【プロフィール】 池松 舞(いけまつ・まい) 東京生まれ。出版社勤務を経て文筆業。 2022年4月8日、作歌を始める。本書が初の著書である。 文学と野球と将棋が好き。
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うたたねの地図 百年の夏休み / 岡野大嗣
¥1,980
SOLD OUT
“どこにでもある眺めとここにしかない眺めが交錯する” これまで取りこぼしてきた日々の感情を忘れないために短歌を詠む、 人気歌人・岡野大嗣さん初の短歌×散文集です。 さまざまな場所をテーマに、 短歌を詠むときのまなざしから生まれた散文とたね(短歌が出来上がる前のメモ)、150首の短歌をもとに、〈夏のとある街〉を作りました。 今まさにその場所にいるような、その場所とつながっているような感覚になれる新しい本。 さまざまな場所と出合いなおすことで、 短歌と散文、感情が響き合って、懐かしさとともに新しい風景があふれだします。 ぜひ、短歌の世界と歌人のまなざしを追体験しながら うたとたねをヒントに、夏のとある街の地図を心に描いてお楽しみください。 ※装画・挿絵:中村一般さん <岡野大嗣さんコメント全文> タイトルに「夏休み」と入れておきながら僕は、夏があまり得意ではありません。 命の危険を感じる暑さからも、ただ生き延びることにやたらと意味を浴びせてくる光からも、なるべく距離を置いていたい。 でも、夏にふと感じる、ほっとするようなさびしさとは握手をしたくなります。 暑さを逃れて立ち寄った本屋さんで迎えてくれる涼しいインクのにおい。信号待ちの日傘に感じるなつかしい気配。図書館の片隅で空調の音に包まれてめくられるページの響き。 この本には、そんなさびしさが集まっています。 時間はたっぷり百年用意しました。 いくらでものんびりと、この街で涼んでいってくださいね。 (版元ウェブサイトより) 【書誌情報】 B6判変型 2024年08月01日発売 価格 1,980円(税込) ISBN 978-4-408-53861-7
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わたしの好きな季語 / 川上弘美
¥1,870
SOLD OUT
96の季語から広がる、懐かしくて不思議で、ときに切ない俳句的日常。 俳人でもある著者による初めての「季語」にまつわるエッセー集。 散歩道で出会った椿事、庭木に集う鳥や虫の生態、旬の食材でやる晩酌の楽しみ、 ほろ苦い人づきあいの思い出、ちょっとホラーな幻想的体験など、 色彩豊かな川上弘美ワールドを満喫しながら、季語の奥深さを体感できる96篇。名句の紹介も。 (版元ウェブサイトより) 【書誌情報】 発売日:2020年11月20日 定価:1,870円(本体1,700円) 判型:B6変型判 ページ数:208ページ ISBN:978-4-14-005714-8
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通知センター / のもとしゅうへい
¥1,650
身を守るほど簡単なことはないよと 下着のなかのインターネットが言う (「通知センター」) いま、目と耳をひらき、確かめ、移動することをふたたび覚え直すかのように。 直感と論理のあいだを水や光のようにやわらかく行き来する言葉の新鮮な選択と接続。 そして自由。ここでは見慣れたはずの日常は、まだ呼び名を持たない真新しい街へと変わる。 そのかけがえのない瞬間に届く、詩という未知からの通知とともに。 ――峯澤典子 日々の暮らしと、いくつかの街。 記憶と身体はしずかに移動をつづけ、あらたな叙景に物語がやどる。 待望の第1詩集。装画=まちだリな、装幀=戸塚泰雄 【書誌情報】 1650円(税込) 四六判並製・112頁 ISBN 978-4-7837-4591-4
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ひとが詩人になるとき / 平川克美
¥2,090
詩を書くことで、ひとは詩人になる―― 言葉が蹂躙される時代に放つ、極私的詩人論。 詩人に憧れながら実業家として半生を歩んだ著者が、幾度となく読み返してきた作品を再考察。 なぜ、彼ら彼女らは詩人になったのか、その謎に迫る。「言葉が鍛えられる場所」シリーズ、待望の第3弾。 (版元ウェブサイトより) 【もくじ】 第1章 堀川正美 新鮮で苦しみ多い日々 第2章 黒田三郎 場違いな場所で途方に暮れているひと 第3章 茨木のり子 彼女がひとりで立っていた場所 第4章 小池昌代 欠如という存在感 第5章 黒田喜夫と「列島」の詩人たち 革命の知らせはついに届かず 第6章 友部正人 倫理的な吟遊詩人 第7章 清水哲男と清水昶 際立つ個性が描いた双曲線 第8章 北村太郎 敗者の直喩 第9章 下丸子文化集団 工場の町に生まれた詩 第10章 小田嶋隆 誰よりも詩を憎んだ男が愛した詩 第11章 伊藤比呂美 現代の言文一致 第12章 鶴見俊輔 この世界を生き延びるための言葉 第13章 寺山修司 虚構が現実を越える瞬間に賭ける 第14章 石垣りん 生活者の芯 第15章 吉本隆明と立原道造 硬質な抒情の前線 第16章 批評的な言葉たち 言葉の重奏性をめぐって 【著者プロフィール】 平川 克美 (ヒラカワ カツミ) (著/文) 1950年、東京・蒲田生まれ。文筆家、「隣町珈琲」店主。早稲田大学理工学部機械工学科卒業後、翻訳会社を設立、1999年にはシリコンバレーのBusiness Cafe Inc.の設立に参加。2014年、東京・荏原中延に喫茶店「隣町珈琲」をオープン。著書に『小商いのすすめ』『共有地をつくる』(ミシマ社)、『移行期的混乱』(ちくま文庫)、『俺に似たひと』(朝日文庫)、『言葉が鍛えられる場所』『見えないものとの対話』(大和書房)、『株式会社の世界史』(東洋経済新報社)他多数。 【書籍情報】 判型:四六判 ページ数:288ページ 定価:¥1,900 + 税 ISBN:978-4-907364-33-5 発売日:2024年1月26日
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連詩 地形と気象
¥1,980
(以下、版元ウェブサイトより) 実力派の詩人たち4人が1年間にわたり紡いだ詩行。 季節と土地と感情のゆるやかな起伏をはらんだ充実の連作52篇。 英訳を添えたバイリンガル版として刊行します。 連詩のルールは、 1.形式はソネット 2.ひとつ前の詩に描かれた風景を意識する 3.ひとつ前の詩の最後の連から言葉をとって1行目を作る 4.五と七のリズムを意識する そして、順番は暁方ミセイ→管啓次郎→大崎清夏→石田瑞穂。 この詩人たちの冒険を、どうぞお楽しみください。 【書誌情報】 定価:1,980 円(税込) ジャンル:詩・短歌・俳句・川柳 刊行日:2016年05月25日 判型/ページ数:B6判 並製 112ページ ISBN:978-4-86528-148-4 装幀・装画:五十嵐哲夫/装幀
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宇宙時刻 / 小関茂
¥2,200
〈以下、版元ウェブサイトより〉 昭和期に活動していた謎多き口語自由律の歌人、小関茂。 彼が生前に遺した不思議な魅力を放つふたつの歌集をひとつにまとめて復刻。 【収録歌より】 一人の俺は野垂れ死んで夜通し唄っていたばかの方は生きてるらしいな 俺は俺に唾を吐きかけた。だがやっぱり俺を抱きしめていた 俺はあぶなく茶碗をわるところだったので、窓から茶をぶちまけた ヨーヨーをやってみた。誰も満足に出来ないのでみんなそれで満足した おやここにも腰ぬけ人生よしなよ坊やと手をふる親父もインテリか 紙も活字も見るさえいやな午後は鉛筆を十本ほど削るのがいいんだ 愛とか恋とか生活とかいってもしょせんは餌と子孫のための五十年です こんな夜も人工衛星は回っているのねうん彼も自然の一部になったからね ポチよついてくるか。俺ときてもなんにもないぞ、北風と星とあるのみだ 光年という時間と距離を越えてゆく人類の日まで滅びずにあれ 【栞】 pha『人間社会への墜落』 東直子『眺めていると透明になる』 町田康『心の真の形』 【書誌情報】 定価:2000円+税 発売日:2024年8月30日 装丁・本文組:細野綾子 装画:内田松里 校正:鷗来堂 印刷:シナノ書籍印刷株式会社 判型:四六変型 上製本 本文179頁 ISBN:978-4-9912719-5-3 C0092
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死のやわらかい / 鳥さんの瞼
¥1,650
SOLD OUT
〈以下、版元ウェブサイトより〉 「死」を誰よりも愛し、向き合い、見つめ続ける歌人の第一歌集。 【収録歌より】 巻き貝のなかを明るくするように母は美大はむりよと言った 会うことのなかった四羽の心臓が一つに刺されて完成している 死ぬことが悲しいだけでなかったこと 落ちて初めて燃ゆ流れ星 【栞】 林あまり『若草の香り』 岡本真帆『「むりよ」が連れてきた明るさ』 東直子『命に旗を立てる』 【書誌情報】 定価:1500円+税 発売日:2024年5月19日 装丁:名久井直子 校正:鷗来堂 印刷:藤原印刷株式会社 判型:四六変形 角背 上製 本文96頁 ISBN:978-4-9912719-4-6 C0092