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うたたねの地図 百年の夏休み / 岡野大嗣
¥1,980
“どこにでもある眺めとここにしかない眺めが交錯する” これまで取りこぼしてきた日々の感情を忘れないために短歌を詠む、 人気歌人・岡野大嗣さん初の短歌×散文集です。 さまざまな場所をテーマに、 短歌を詠むときのまなざしから生まれた散文とたね(短歌が出来上がる前のメモ)、150首の短歌をもとに、〈夏のとある街〉を作りました。 今まさにその場所にいるような、その場所とつながっているような感覚になれる新しい本。 さまざまな場所と出合いなおすことで、 短歌と散文、感情が響き合って、懐かしさとともに新しい風景があふれだします。 ぜひ、短歌の世界と歌人のまなざしを追体験しながら うたとたねをヒントに、夏のとある街の地図を心に描いてお楽しみください。 ※装画・挿絵:中村一般さん <岡野大嗣さんコメント全文> タイトルに「夏休み」と入れておきながら僕は、夏があまり得意ではありません。 命の危険を感じる暑さからも、ただ生き延びることにやたらと意味を浴びせてくる光からも、なるべく距離を置いていたい。 でも、夏にふと感じる、ほっとするようなさびしさとは握手をしたくなります。 暑さを逃れて立ち寄った本屋さんで迎えてくれる涼しいインクのにおい。信号待ちの日傘に感じるなつかしい気配。図書館の片隅で空調の音に包まれてめくられるページの響き。 この本には、そんなさびしさが集まっています。 時間はたっぷり百年用意しました。 いくらでものんびりと、この街で涼んでいってくださいね。 (版元ウェブサイトより) 【書誌情報】 B6判変型 2024年08月01日発売 価格 1,980円(税込) ISBN 978-4-408-53861-7
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不便なコンビニ / キム・ホヨン
¥1,760
〈以下、版元ウェブサイトより〉 韓国発ベストセラー、傑作Kヒーリング小説 【2024年本屋大賞翻訳小説部門第3位】 【韓国で100万部超、シリーズ累計150万部超】 【ソウルで舞台版ロングラン上演。ENAにてドラマ化進行中】 ソウルの下町。亡き夫の遺産で建てたコンビニ「Always」を細々と営む元教師のヨムさんは、駅で無くした財布を拾ってくれたホームレスの男「独孤(トッコ)」と知り合う。記憶を失い言葉はたどたどしいが、誠実そうな独孤を見込んだヨムさんは、彼を深夜シフトの店員として雇う。近隣のコンビニに押され気味で品揃えが悪く、近所住人からは「不便なコンビニ」と呼ばれている「Always」の店員や客たちは、謎だらけで怪しげな独孤を警戒しつつ、一方でそれぞれに問題を抱えていた。 韓国でシリーズ累計150万部(2023年6月現在)、世界各国で出版され、舞台化、ドラマ化も進行中の大ベストセラー。誰もが生きづらさを抱えて生きるコロナ前夜のソウルを舞台に、人と人との関わり、罪と赦しを優しくユーモラスに描いた、8篇からなるKヒーリング小説の傑作。 定価1760円(税込) 発売日2023.06.21 判型/頁4-6/290頁 ISBN9784093567466
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不便なコンビニ2 / キム・ホヨン
¥1,980
〈以下、版元ウェブサイトより〉 韓国発の大ベストセラー小説、待望の続編! 狭くて品揃えも悪く、近所の人から「不便なコンビニ」と呼ばれるALWAYS。深夜バイトの独孤(トッコ)が店を去ってから6つの季節が過ぎた。オーナーのヨムさんは体調を崩し、折り合いの悪い息子ミンシクに経営を、古株のソンスクに店長を任せ、ソウルを離れていた。独孤から仕事を引き継いだ元刑事のクァクも故郷に帰ることになり、ソンスクは愛想はいいが要領の悪そうな中年男性クンベを深夜バイトとして採用する。今日も悩みを抱えた人たちが、ALWAYSを訪れる。一方、クンベにはある秘密があった……。 2024年本屋大賞翻訳小説部門第3位。韓国でシリーズ累計150万部超、台湾で15万部超。ソウルで上演される舞台はロングランとなり、ドラマ化も進行中の世界的ベストセラー「Kヒーリング」小説、日本に待望の続編が上陸! 定価1980円(税込) 発売日2025.02.27 判型/頁4-6/354頁 ISBN9784093567503
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ペンギンが教えてくれた物理のはなし / 渡辺佑基
¥968
ペンギン、アザラシ、アホウドリ…… 計り知れない世界を生きる動物に記録機器を付ける「バイオロギング」が明かす驚きの姿とは? 第68回毎日出版文化賞受賞作。若き生物学者、圧巻のフィールドワーク! 【書誌情報】 仕様:文庫 296ページ ISBN:978-4-309-41760-8 発売日:2020.07.07
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桜とは何か / 佐藤俊樹
¥1,320
〈以下、版元ウェブサイトより〉 桜の花が愛でられてきたのはこの国だけでない。なのになぜ、桜は日本語圏で特別な存在なのか? 広く東アジアの時空を行き来しながら、その深き謎に迫る。桜の百科事典のようにも読める一冊。 日本語で「さくら」と呼ばれてきた花をとりあげ、それらがどう見られてきたか、どう語られてきたかに注目、桜と人々との関わりを探り、「日本の桜」の謎を解き明かす! 1万年以上の時間をたどり、東アジア全域の空間をめぐる知的冒険の旅。 品種名の由来、生態系での位置、詩歌での詠われ方、桃や梅などとの関わり……信頼性の高い知識を集めた「桜の百科事典」としても読むことができる。 新書 新書 ● 320ページ ISBN:978-4-309-63185-1 ● Cコード:0236 発売日:2025.02.27
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ここで唐揚げ弁当を食べないでください / 小原晩
¥1,760
累計1万部の私家版がついに商業出版! これは生きるのが下手くそなあなたへの応援歌。 気持ちが上向きになる生活エッセイ。 私家版の23篇にくわえ、新たに17篇のエッセイが綴られています。 すでに私家版をお持ちの方も、ぜひお手に取っていただきたい一冊です。 【著者紹介】 小原晩 ( オバラ バン ) 作家。1996年東京生まれ。2022年3月、自費出版にて初のエッセイ集となる『ここで唐揚げ弁当を食べないでください』を刊行。2023年9月初の商業出版となる『これが生活なのかしらん』を刊行。(2024年8月現在) 【書誌情報】 四六判 176ページ 2024年11月14日発売 価格 1,760円(税込) ISBN 978-4-408-53869-3
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ももいろのきりん / 中川李枝子・中川 宗弥
¥1,430
SOLD OUT
〈以下、版元ウェブサイトより〉 世界一きれいで大きい桃色のキリン・キリカ るるこは、お母さんから部屋いっぱいになるぐらい大きな桃色の紙をもらいました。るるこは大喜び。さっそく、のりとハサミとクレヨンで大きなキリンを作りはじめました。できあがった桃色のキリンに、るるこは、「キリカ」と名前をつけました。ところが、雨がふってきてキリカの首は、濡れてきれいな桃色がはげてしまいます。キリカの首を再び桃色にぬりなおすため、るるこはキリカに乗って「クレヨン山」にむかいます。 ページ数 88ページ サイズ 22×19cm 初版年月日 1965年07月01日 シリーズ 福音館創作童話 ISBN 978-4-8340-0044-3
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はじめてのキャンプ / 林明子
¥1,320
SOLD OUT
〈以下、版元ウェブサイトより〉 一晩ひとりで過ごす小さな女の子の成長 なほちゃんは、大きい子たちにまざって、ひとりでキャンプに行きたいといいました。みんなは口ぐちに「小さい子にはできないよ! 」といいます。なほちゃんは大きい子たちに負けまいと、重い荷物もひとりで背負い、まきを集め、懸命にがんばります。おいしいごはんを食べて、一日が楽しく過ぎていきます。夜、テントでこわいお話をききますが、なほちゃんはひとりでおしっこに行くことができました。「ちゃんとキャンプできたよ! 」 ページ数 104ページ サイズ 22×16cm 初版年月日 1984年06月20日 シリーズ 福音館創作童話 ISBN 978-4-8340-0972-9
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能登早春紀行 / 森崎和江
¥1,056
SOLD OUT
〈以下、版元ウェブサイトより〉 私にとって能登は、やさしい土地だった――。 『まっくら』で知られる作家が能登、松前から函館へ。 二つの半島を巡る光あふれる旅行記。〈解説〉渡邊英理 初版刊行日2025/1/22 判型文庫判 ページ数320ページ 定価1056円(10%税込) ISBNコードISBN978-4-12-207610-5
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平熱のまま、この世界に熱狂したい 増補新版 / 宮崎智之
¥968
SOLD OUT
〈以下、版元ウェブサイトより〉 注目の文芸評論家、エッセイストである著者が等身大の言葉で日常を鮮やかに描いた文章集。 増補を加えて待望の文庫化。解説 山本貴光・吉川浩満 定価 968円(10%税込) ISBN 978-4-480-43963-5 Cコード 0195 整理番号 み-40-1 刊行日 2024/06/06 判型 文庫判 ページ数 288頁 解説 山本貴光・吉川浩満
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オリジナルトートバッグ
¥2,750
1周年を記念して制作した本屋ブーケのオリジナルトートバッグ。 華やかなイエローベースの花束が、日常に彩りを与えてくれます。 裏面には本屋ブーケのロゴタイプが印字されていて両面使いもできる仕様に。 肩掛けしての使用を前提に、持ち手はあえてゆったりと長めのつくりに。 内側にはスマホやカードケースを入れるのに便利なポケットも。 素材:綿100% 本体サイズ:W34cm × H40cm *A3サイズでも縦に入ります 内ポケットサイズ:W17cm × H14cm イラスト:まちだ美穂 製造:成田商店
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5月の本
¥3,080
〈以下、版元ウェブサイトより〉 時代も場所もまったく異なる文学作品たちをつなぐテーマは〈12か月〉―― 12か月のうちの〈5月〉をテーマに古今東西の小説・詩歌・随筆を集めたアンソロジー。 四季をあじわい、あの作品といま同じ季節を生きるよろこびをつくる本。シリーズ全12巻。 装丁:岡本洋平(岡本デザイン室) __ 〈目次〉 五月(尾形亀之助) アスパラガスの記憶(須賀敦子) 寺町(岩本素白) あいびき(堀辰雄) 美神(三島由紀夫) 五月の唯物観(寺田寅彦) 若葉(鏑木清方) 太陽の中の女 ブルジョワの散歩(マッシモ・ボンテンペㇽリ/岩崎純孝訳) 壁の中の風景(小山いと子) 五月の人ごみ(谷川俊太郎) 夢(三橋一夫) 五月の鰹(吉田健一) 入梅(久坂葉子) 五月雨(吉江喬松) 詩篇(萩原朔太郎) 雲雀料理 掌上の種 干からびた犯罪 五月の貴公子 五月の死びと 金魚(鈴木三重吉) 馬と私(吉屋信子) 日記帳(江戸川乱歩) 栗の花(岡本綺堂) 詩篇(村山槐多) 五月短章 血に染みて お富の貞操(芥川龍之介) 五月の庭(野上弥生子) 笑うでぶ(スワヴォーミル・ムロージェック/沼野充義訳) 五月の幻(川端康成) この道(石垣りん) 一と踊(宇野浩二) 最初の舞踏会(レオノーラ・カリントン/澁澤龍彦訳) こおろぎ嬢(尾崎翠) 跋 空の五月(西崎憲) __ 発売日 2025/03/17 判型 B6変型判 ISBN 978-4-336-07738-7 ページ数 296 頁 Cコード 0090 定価 3,080円 (本体価格2,800円)
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4月の本
¥3,080
〈以下、版元ウェブサイトより〉 時代も場所もまったく異なる文学作品たちをつなぐテーマは〈12か月〉―― 12か月のうちの〈4月〉をテーマに古今東西の小説・詩歌・随筆を集めたアンソロジー。 四季をあじわい、あの作品といま同じ季節を生きるよろこびをつくる本。シリーズ全12巻。 装丁:岡本洋平(岡本デザイン室) __ 〈目次〉 春昼(太宰治) 四月(北川冬彦) 四月の蕾(獅子文六) 鷗外先生の墓に詣づるの記(日夏耿之介) 春日遅々(堀辰雄) 牧神の春(中井英夫) 四月短章(村山槐多) 褪春記(鏑木清方) 四月馬鹿(渡辺温) イギリスの春と春の詩(吉田健一〕 死人の埋葬〔「荒地」より〕(T・S・エリオット/吉田健一訳) 美しい墓地からの眺め(尾崎一雄) 山男の四月(宮沢賢治) かたくり(水野葉舟) ギャロッピング・フォックスリー(ロアルド・ダール/田口俊樹訳) 四月(ギュスターヴ・カーン/永井荷風訳) 春雪(久生十蘭) まどわしの四月(片山廣子) 若菜のうち(泉鏡花) 博士の目(山川方夫) 桜の森の満開の下(坂口安吾) 跋 四月はかならずやってくる(西崎憲) __ 発売日 2025/03/10 判型 B6変型判 ISBN 978-4-336-07737-0 ページ数 296 頁 Cコード 0090 定価 3,080円 (本体価格2,800円)
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星の牧場 / 庄野英二
¥990
SOLD OUT
数々の賞を受賞し愛された名作の復刊。 戦地で愛馬ツキスミを失い、心に深い傷を負い、記憶も失った復員兵モミイチ。 ある日、牧場で働く彼の耳に馬の蹄の音が聞こえてきた……。 定価 990円(10%税込) ISBN 978-4-480-44017-4 Cコード 0193 整理番号 し-59-1 刊行日 2025/03/10 判型 文庫判 ページ数 272頁 解説 絲山秋子
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魔法を描くひと / 白尾悠
¥2,145
〈以下、版元ウェブサイトより〉 世界的アニメスタジオで忘れ去られた女性達。時と場所を超え繋がる夢と魔法 「私の人生の主は私。何ものにも、簡単に委ねてやるもんか」 20世紀初頭にアメリカで創業し、世界中から愛されるアニメーション会社となったスタジオ・ウォレス社。1937年、レベッカは類稀な画力でウォレス社に入社を認められたものの男性ばかりの社内で実力を評価されない日々が続く。それでも仲間と協力し作品創りに励むが、第2次大戦の影が忍び寄ってくる……。 時を隔てた現在、ウォレス日本支社で働く契約社員の真琴は、偶然見つけたデザイン画から、素晴らしい才能を持ちながら歴史から忘れ去られた「彼女」たちの人生を知る――。 定価: 2,145円 (本体1,950円+税) 発売日:2025年02月07日 判型:四六変形判 ページ数:336 ISBN:9784041153314
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登場人物未満 / 文:くどうれいん、モデル:戸塚純貴
¥1,870
〈以下、版元ウェブサイトより〉 話題の俳優・戸塚純貴&作家・くどうれいんのコラボ企画が書籍化! 本とコミックの娯楽誌『ダ・ヴィンチ』で2023年から約1年連載された本企画。 都内の遊園地や釣り堀、ボードゲームカフェから、2人の出身地である岩手県の風景まで。 各所で撮影された戸塚さんの写真を元に、くどうさんが言葉で紡ぐ「この街のどこかにいるかもしれない人たち」の物語。 『ダ・ヴィンチ』誌面に掲載された15編に加え、写真家・小見山峻氏によるアーティスティックな世界観の中で撮影された戸塚さんの撮り下ろし写真、くどうさんによる書き下ろしエッセイ「戸塚さんを捕まえる あとがきにかえて」を収録。 戸塚さんの様々な表情と、くどうさんの描く色鮮やかな物語を存分に楽しめる1冊です。 文 くどうれいん モデル 戸塚純貴 定価: 1,870円 (本体1,700円+税) 発売日:2025年01月29日 判型:四六判 ページ数:160 ISBN:9784041155134
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遠野物語 / 漫画:鯨庭、原作:柳田国男
¥1,320
SOLD OUT
〈以下、版元ウェブサイトより〉 これらはすべて、本当にあった実話である。 雪女、ザシキワラシ、天狗、河童、オクナイサマーー遠野の郷に伝わるさまざまな民間信仰や伝承を収めた『遠野物語』。遠野地方出身の佐々木喜善が語り、柳田国男が筆記し、現地での調査を経て編纂する形で出版された。 日本人の死生観や自然観が凝縮され、「日本民俗学の出発点になった」とも称される作品を大胆コミカライズ。「オシラサマ」「河童」「狐」「御犬」といった神や妖怪・動物たちの物語を四篇結び直し、現代に蘇らせる。 漫画 鯨庭 原作 柳田国男 監修・解説 石井 正己 定価: 1,320円 (本体1,200円+税) 発売日:2024年09月20日 判型:A5判 ページ数:216 ISBN:9784046059277
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うそ / 谷川俊太郎・中山信一
¥1,540
SOLD OUT
〈以下、版元ウェブサイトより〉 「うそはくるしい」はずなのに、平気でうそをつく人がいる。大きな声でうそをつき、しらを切り通す人もいる。うそをくり返したら、ほんとうになるのだろうか。この世はほんとのことより、うそであふれている。うそをつかない人なんて、この世にはいないだろう。でも、どうして人はうそをつくのだろうか。ついついてしまったうそ。ごまかすためのうそ。自分を守るためのうそ。相手の幸せを願ってつくうそ。そもそも[ついていいうそ]と[ついてはいけないうそ]、[いいうそ]と[悪いうそ]ってあるのだろうか。あるとすれば、その違いはなんだろう。いい・悪い、軽い・重いの基準で測れるものだろうか。この絵本は、詩人・谷川俊太郎さんが1988年に発表した詩「うそ」に、イラストレーター・中山信一さんが絵を描き、構成した一冊。ある男の子がうそについていろいろと思い、考える。心の奥深いところまで届く、時おり読み返したくなる宝物のような一冊。 著:谷川 俊太郎/絵:中山信一 発売日 2021/04/01 ISBN 9784074464708 判型・ページ数 B5変 ・ 32ページ
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「嘘をつく」とはどういうことか / 池田喬
¥990
〈以下、版元ウェブサイトより〉 悪いとわかっているのに それでもなぜ人は嘘をつくのだろう? 「嘘をついてはいけない」と言われるけれど、それでもなぜ人は嘘をつくのだろう? 自分らしさと誠実さの倫理をめぐり「人間の複雑さ」と出合う思考の旅。 定価 990円(10%税込) ISBN 978-4-480-68509-4 Cコード 0210 整理番号 479 刊行日 2025/01/08 判型 新書判 ページ数 240頁
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とるに足りない細部 / アダニーヤ・シブリー
¥2,200
SOLD OUT
〈以下、版元ウェブサイトより〉 1949年8月、ナクバ(大災厄)渦中のパレスチナ/イスラエルで起きたレイプ殺人と、現代でその痕跡を辿るパレスチナ人女性。二つの時代における極限状況下の〈日常〉を抉る傑作中篇。 この作品の「細部」に宿っているものは、私の精神世界を激しく揺さぶり、皮膚の内側を震えさせる。この本の中の言葉の粒子に引き摺り込まれ、永遠に忘れられない体験になり今も私を切り刻んでいる。 ——村田沙耶香氏(作家) かき消された声、かき消された瞬間と共にあるために、この小説は血を流している。 ——西加奈子氏(作家) *2023年、本作はドイツの文学賞であるリベラトゥール賞を受賞。しかし同年10月、イスラエルによるガザへの攻撃が激化するなか、フランクフルト・ブックフェアで開催予定だった授賞式は同賞の主催団体リトプロムによって中止され、ブックフェアは「イスラエル側に完全に連帯する」との声明を出した。この決定に対しては、作家や出版関係者を中心に、世界中から抗議の声が上がっている。 単行本 46変形 ● 168ページ ISBN:978-4-309-20909-8 ● Cコード:0097 発売日:2024.08.26
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遠慮深いうたた寝 / 小川洋子
¥891
SOLD OUT
〈以下、版元ウェブサイトより〉 どのエッセイも結局は文学のない世界では生きられないことを告白している――日々の出来事、思い出など、温かな眼で日常を掬い取り、物語の向こう側を描く、作家の素顔が垣間見られる極上エッセイ集。 作家の日常が垣間見られる、10年ぶりの文庫エッセイ集! どのエッセイも結局は 文学のない世界では生きられない ことを告白している――小川洋子 日々の出来事、思い出、創作、手芸、ミュージカル…… 温かな眼で日常を掬い取り、物語の向こう側を描く。 2012年から現在まで続く「神戸新聞」好評連載エッセイ「遠慮深いうたた寝」を中心に、約10年間に発表されたエッセイの中から厳選し、「手芸と始球式」「物語の向こう側」「読書と本と」の4章で構成する珠玉のエッセイ集。 *美しい装幀も話題! 九谷焼による陶板画・上出惠悟/デザイン・名久井直子 単行本 第55回造本装幀コンクール・日本書籍出版協会理事長賞受賞。 著者より 「本書を編むことは、文学が自分の生活、人生をどれほど大事な部分で支えているか再認識する作業でもありました。題材はさまざま異なっていても、どのエッセイも結局は文学のない世界では生きられない、ということを告白しています。実際には味わえない体験、自分とは異なる誰か、この世にはいない死者、そういうものたちへの想像力が、現実の私の救いとなってくれているのです」(「あとがき」より) 河出文庫 文庫 ● 304ページ ISBN:978-4-309-42166-7 ● Cコード:0195 発売日:2025.02.06
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だめをだいじょぶにしていく日々だよ / きくちゆみこ
¥2,090
【以下、版元ウェブサイトより】 2010年よりパーソナルな語りとフィクションによる救いをテーマにしたジンを定期的に発行しつつ、言葉を使った作品制作や展示も行ってきた翻訳・文筆家のきくちゆみこさん。 twililight web magazineでの連載をまとめた初めてのエッセイ集『だめをだいじょぶにしていく日々だよ』を12月に刊行します。 -- ままならない過去や体や心をほぐしてくれたのは、いつも書くことだった。 — みんなくるしいね、というときの「みんな」が誰なのかはわからなくとも、そこに自分の姿を見出したことがない人はいないんじゃないか。そんなとき、わたしたちはテーブルの下で見えない手をつないでいる。 この本は、まるでそれがほとんど神さまか何かみたいに、愛し、頼り、信じ、救われ、ときに傷つき打ちのめされながら、言葉と一緒に生きてきたわたしの、なにかとさわがしい心の記録だ。またそれは「言葉とわたし」がどんなふうに変化してきたのか、もしくは変化していくのかの考察でもあった。「だめ、できない」という言葉のうしろで縮こまっていたかちこちの体を、「だいじょうぶ、だいじょうぶ」となんとかなだめて引っ張りあげていくような。 (まえがきより) – 書籍化にあたって、各章ごとに「アフター・トーク」を書き下ろし。自分の文章に再会しつつ、副音声的なつっこみを入れることによって、過去の解釈を変えてだめをだいじょぶにしていく練習になる。より楽しく、読み応えのあるものになりました! 本の内容に寄り添った素晴らしい装画は前田ひさえさんによるもの。カバー、カバーをとった表紙、本文まで、きくちさん、ひさえさん、そしてデザイン・横山雄さんの気持ちがつまっています。 【書誌情報】 タイトル:『だめをだいじょぶにしていく日々だよ』 著者:きくちゆみこ 装画: 前田ひさえ デザイン:横山雄 ISBN:978-4-9912851-5-8 判型:188mm × 127mm 並製 ページ数:208ページ 価格:1,900円 + 税 発行:ignition gallery 発行所:twililight 刊行日:2023年12月13日
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ポール・ヴァーゼンの植物標本 / ポール・ヴァーゼン、堀江敏幸
¥2,200
SOLD OUT
〈以下、版元ウェブサイトより〉 美しい標本と、胸をしめつける堀江敏幸の掌編との二重奏。 [ 堀江敏幸書き下ろし「記憶の葉緑素」所収 ] - - - 1世紀の時を経てなお残る、花々のかすかな色。 指先の気配――。 南フランスの蚤の市の片隅に置かれた小さな箱。 中には100枚ほどの花の標本がひっそりと収められていました。 まるで絵を描くように、枝葉や花片がていねいに台紙に配置され、ごく小さな薄紙で留められている、あまりに美しい植物標本の数々……。 遠い昔、見知らぬ異国の女性が、スイスとフランスの国境近くの山や草原で花を摘み、手を動かしてていねいに作った標本から、想像をめぐらせ、記憶を辿ること。 かつて生きていたものたちの息づかいが聞こえてくる奇跡――。 *植物標本95点収録 *採取地と学名、和名の索引つき □書誌情報 著者 ポール・ヴァーゼン、文:堀江敏幸 装幀・装画など 企画:飯村弦太(ATLAS) 撮影:加瀬健太郎 装幀:黒田益朗 仕様 四六判変形 上製 (天地182mm x 左右135mm x 束幅15mm) / 148ページ / 267g 発行日 2022年07月28日 発売日 2022年07月19日 ISBN / Cコード 978-4-89815-561-5 / C0095 定価 2,200 円(本体 2,000 円+税)
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3人のママと3つのおべんとう / クク・チスン
¥1,540
〈以下、版元ウェブサイトより〉 子育て、家事、仕事に毎日大忙しの3人のママ。今日は幼稚園の遠足で、朝からお弁当づくり。でもふと気づくと、まぶしい春の日がそこに! 日々を駆けぬけるママへ贈る絵本。 クク・チスン/作 斎藤真理子/訳 定価 1,540円(本体1,400円+税) 228×228mm 36P 上製 hard cover ISBN 978-4-89309-669-2 C8771 発行年月 2020/1